なぜ「気」でなく「氣」なのか?

「氣」とは、もともと中国思想からきたものだ。
 中国思想からくる「氣」の概念、考え方はじつは西洋にも同様のものがある。
「氣」は英語でいうと、「Energy」(エナジー)だ。

 欧米のひとたちも、その「Energy」により、ひとは元気になったり意欲を高めたりしているのだと理解している。

 ちなみに、私は「氣」の漢字を書くとき、「気」ではなく「氣」を使うことに心がけている。

「氣」は、中国でも18世紀前半まで使われていた字で、日本でも1946年につくられた「当用漢字表」には、この「氣」が記載されている。

「氣」のなかに、「メ」ではなく「米」が入っている。
「米」は八方に広がるという意味がある。

 また、よく「あのひとからはオーラが出ている」とか、「この森からものすごいオーラを感じる」とかいうが、そのオーラがまさに「氣」だ。

「氣」というのは、まさに絵柄で表現されるオーラそのままに四方八方へと放射されてゆくものなのだ。

「氣」のなかに「米」が入っているもうひとつの理由は、日本人の主食である米は、大地の「氣」(エネルギー)を集めて実ったものだから、という話もあるようだ。

 だからきっと、「氣」のこめられた仕事は、お客さまを笑顔にするのだ。

☆ps.
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