そして、近年中国の映画や、テレビに出てくる男子は、皆同じく色白で細くて女っぽい顔をしている。彼らが主役を務めることも多い。

 例えば、戦争を描く映画でも、原作の中の主人公は堂々たるたくましい男なのに、弱々しい俳優が演じている。芸能界がそうだから、世の中の男の子も追随してまねすることになる。そして女の子もこれが美であると思い、このような男子に夢中になって追いかけている。

 最近は、このような現象を批判する声も上がってきた。

 先般のワールドカップでは、SNSで女々しい中国の男子の写真と筋肉もりもりのサッカー選手の写真が並べられ比較された。ネットでは「中国の男よ、あなたの男らしさはどこに消えたのだ?」と叫ばれていた。「少年強則国強、少年弱則国弱」、清末民初の政治家梁啓超はこのような名言を残した。つまり、「少年が強ければ国も強い、少年が弱ければ国も弱い」。

 この言葉を最近の中国のメディアでよく目にする。「男の気概、風格、野性を取り戻そう!」と、ようやく社会全体がこの現象を意識しはじめ、呼びかけ始めたのである。

 中国では、全国地域連携の青少年のスポーツ競技があるが、国が大きいということもあって、そもそも日本のようにスポーツの試合をテレビやラジオで生中継し、全国民がこれに注目し楽しむことがない。いつか、わが国も日本のように、親も子も共にスポーツを楽しむ、お祭りのように盛り上がる日が来るだろうかと、多くの人が思っている。

 そうなるために、今年の日本の甲子園が起爆剤になるかもしれない。