“JUST DO IT!”
始めることと反復学習が大事

 ニュース業界では、例えばJessica Lessinのように、Wall Street Journal出身の記者が新しくメディアを立ち上げた例がいくつかあります。彼女らは、サブスクリプション・エコノミーをベースとしたビジネスモデルによって、素晴らしい成功を収めていると言っていいですし、まだその事業を大企業に売る時期ではないと私は思っています。

――メディアがサブスクリプション・エコノミーで成功するための鍵は何でしょうか。

 Just do it!まずはやってみることです。必要以上に深く考えず、手始めに何かを提供し、繰り返し学習するのです。たとえ最初から継続課金できずとも、会員登録から始めればいい。

 サブスクリプションについては、いろいろなことが議論されがちですが、成功の秘訣は、まずプロダクトを世に送り出し、反復学習を通じて、顧客が本当に求めているものを「抽出」することです。

「サブスクリプション」拡大でギターの名門Fenderが大成功した理由Photo by Yoshihisa Wada

 その作業を繰り返し、推定がよりクリアに、より深くなれば、新たな収入源も見えてきます。例えばFortune Magazineは依然としてビジネス系の雑誌ブランドですが、今日では多くの収益を自社で主催するテクノロジー、ヘルスケア、女性リーダーなどに関するイベントから得ています。

――旧来型メディアは、サブスクリプション・エコノミーへの移行を急ぐと、紙媒体の「死」を早めるのではないかとの恐れを抱いています。

 大事なのはコンテンツです。私は時には電子媒体で読むし、時には紙媒体で読みます。私にとってそこに違いはありません。宅配の新聞を購読していた時、ニューススタンドで購入していた時、私は製品に対して支払っていました。