世界経済をリードした
米中経済減速が足を引っ張る
2019年は減速する海外経済が景気の足を引っ張ることになりそうだ。アンケート回答者全員が、米国経済や中国経済の減速、米中貿易戦争をマイナス要因に挙げた。
18年はトランプ減税で堅調に推移した米国経済が世界経済をけん引してきた。しかし、19年はその効果も剥落する。中国も18年の7~9月期の成長率が前期比年率6.5%と、リーマンショック後の09年1~3月期以来の低水準になるなど減速傾向が続いている。
激化の様相を見せる米中貿易戦争は、相互関税の引き上げによる両国経済の悪化をもたらす。そのせいもあってか、すでに外需の成長率の寄与度は、18年4~6月期、7~9月期とマイナスになった。
日本の18年のGDP(国内総生産)実質成長率は、夏の大規模な災害もあり0%台後半となりそうだ。回答者の19年の平均は1.1%前後。けん引役は何かをアンケート回答からひもといてみる。