百貨店にとっても、これまでの地元との関係を考えると安易には閉店はできない。これまでは地元の、比較的高年齢で、百貨店で購入することに優越感を得ていた世代が主な客層だったが、生き残るためにはより幅広い層をターゲットにしていく必要がある。そのためには、どのような視点を持つべきだろうか。

人気ブランドばかりではなく
「ここでしか手に入らないもの」を

 1つ目に、「街でここでしか手に入らないもの」を導入するというものだ。地方の百貨店は、街の中心市街地や駅の周りに立地することから、外国人観光客も含めて観光客が多く、また地域外からのビジネス客も多い。

百貨店のメリット

 しかしこれまで百貨店は、人気ブランドのアパレル導入に力を入れるばかりで、どこへ行っても同じ店舗になりがちとなり、地域外の人にとっては魅力がない場所であった。そこで、百貨店の強みである目利き機能や、さまざまなものを一度に見ることができるという、カタログのような楽しみの場としての機能を活かすというものである。

 まずは、その土地ならではの資源を活用した地元の店や、レストランを誘致する。たとえば、地元のデザイナーと組み、地元の産品を活かしたモノを販売するショップだ。沖縄の百貨店リウボウは、沖縄ならではの食材や、バイヤーの目利きでブランドを選んだ上で沖縄風にアレンジした洋服・靴などを販売することで、売り上げを伸ばしている。