片づけられない人に共通する
思考と行動のパターン

 整理収納の現場でお話を伺っていると、片づけが苦手な人は、家の中のことを「自分で決められなくなっている」ように感じます。

「回避思考」
・片づかないことで家族に怒られたくない
・片づけられない自分を変えなければならないと思っている

「他律的行動」
・「リビングやダイニングとはこういうもの」という部屋に対する固定概念がある
・本や雑誌で目にする部屋を理想だと考えて、真似している
・家族の求める「片づいた部屋」を目指している
・散らかっているととがめられるなど、外からのプレッシャーで動いている

 つまり、自分で決められないから周りの価値観や声に振り回される→振り回されるから行動が散漫になって片づかない→片づかないから怒られる・自己不全感に悩まされる→自信をなくしてますます決められなくなる、という悪循環に陥っているのです。

片づけを進めるのに必要なのは、
具体的に「部屋をどう使いたいか」

「お部屋をどういうふうに使えるようにしたいですか?」と私たちのような家事代行スタッフに尋ねられたら、みなさんは何と答えますか?

 片づけが苦手な人ほど「散らからないようにしたい」「スッキリさせたい」といったぼんやりしたビジョンしか語れない傾向があります。漠然と「片づけよう」と思うだけでは行動が散漫になりうまくいかないもの。あちこちに悩みがあるからこそ「どこそこの場所を、今自分はどういうふうに使いたいか」をはっきりと具体的な言葉にしてみることが大切です。

 例えば「テーブルの上に何もない状態で食事したい」「子どものおもちゃにイライラせずにリビングでくつろぎたい」「楽に身支度ができて、洗濯のあとも戻せるクローゼットにしたい」といったように、具体的な希望を持ったうえで、次の3つのステップに従って片づけ作業を進めます。