そもそも学校の歴史の授業は、多くの場合、古墳時代から始まって江戸時代、明治時代ぐらいまでは詳しく話されるのですが、昭和史となると、太平洋戦争に至るか至らないかぐらいで時間切れになってしまいます。最も大切な現代史がスッポリ抜け落ちてしまうことがままあります。

 今を生きる私たちが知るべきことは、むしろそこから先だと思うのです。明治維新以降、日清、日露、第一次世界大戦を経て、なぜ日本は太平洋戦争に突入したのか、戦後の高度成長期からバブルを経て暗黒といわれたこの20年の歴史…。これらを意外と誰も教えていない。それは若手だけでなく、私たちの年代でもあることでしょう。本当は「昭和・平成史」という授業があってもいいくらいだと思うのですが。

 私たちは昭和、平成を生き抜き、もうすぐ、3つ目の元号を生きようとしています。これはある意味、すごいことです。もはや昭和の時代ですら過去です。だから昭和史、そして平成史に関してはしっかりと受け継いでいくべきだと思っています。

 もちろん、これはすべてに言えることですが、一方的に語るだけではなく、聞き手である若手からの質問に答えられるように、しっかり予習をしておく必要はあると思います。

その土地、土地の文化や
習慣は面白いものである

 もう1つ喜ばれる話があります。これまでの経験にもよるかと思いますが、海外に関する話題です。世界情勢というよりは、海外での実体験を基にした話です。ありきたりの観光話よりは文化の違いに面食らった経験など、エピソードを中心に語ると喜ばれます。失敗譚がいいようです。

 ですから、この話題は海外赴任や長期出張などの経験がないと難しいですが、そういう経験がある人は、たとえ昔の話であっても、意外と役立つし、面白がられるものです。

 私の場合はブラジルやコスタリカなど、アメリカやヨーロッパに比べれば日本人にとってはマイナーな国へ行った経験があるので、興味深く聞いてもらえることもあります。

 そうした自分が積み上げてきた経験、単なる耳学問ではなく教科書からの暗記でもない実体験に基づいた話は、話の上手い下手はあるにせよ、喜ばれるものなのです。自信を持って話してみたらいいと思います。