大阪・門真市にある民間車検工場のカドマディーゼルという会社では、「iRec」というCMSサービスで採用ページを作ることで、よい人材が集まるようになりました。一見すると、整備工場の採用ページとは思えません。

 月数万円ですが、とにかく写真を変えたり、情報をアップデートしたりするだけで、会社そのものがアップデートされているように思われるため、応募者には好印象になるようです。

 また、iRecはリクルートの採用サイト「Indeed」とも連携しています。SEO効果もあるため、「門真 整備工」と検索すると、カドマディーゼルが上位に出てきます。また、スマホにも対応していますから、スマホで検索する世代へもリーチしやすい。

 iRecは、JINSやトリドールなど、大手企業の中途採用のサイトでも使われているようです。

人材マッチング
外国人留学生の採用にも活用

 人材マッチングもHRテックに含まれます。

 人材マッチングの分野では、全国の地方銀行の出資を受けるなどしている、groovesという会社が地方で注目されています。同社はエンジニアが始めたテクノロジーの会社なので、AIを使った人材マッチングの精度が非常に高いのが特徴です。

 groovesの場合、どういう人がどういう場所に転職するかというデータが集まっているので、例えば、東京で働いていた人で、親の介護のために地元の熊本に戻らなくてはならなくなった場合、転職先を探すときに、「年収が200万円減少」「大分くらいまでの距離」くらいなら転職するらしい、ということがわかっているそうです。そういう情報がたまっていくと、上手なレコメンデーションができるようになる。こうしたアルゴリズムの開発が積極的に行われています。

 また、SPeak(スピーク)という会社では、日本に来ている留学生を日本企業とマッチングするサービスを始めています。中堅企業で海外展開を考えている企業では、「日本語がわかるマレーシア人」というようなややニッチな採用ニーズがあるのですが、どうも日本の新卒採用で外国人留学生を同じように採ろうとするとうまくいかないことが多い。