「四緑」の新入社員は
お気楽なぐらいがちょうどいい理由
「風の四緑」の新入社員の良さをまず理解しましょう。
彼らの魅力は、その“さっぱりとした性格”にあります。
言い換えると“爽やかさ”とも言えましょう。
四緑を象徴するのは「風」でした。自由気ままに動き回る風なのです。
「明日には明日の風が吹く」という楽観的な考え方ができるのが強みでもあります。
何か辛いことがあっても、その日こそは落ち込むかもしれませんが、その負の気持ちを翌日に持ち込むことは中々ありません。
周囲からは「本当に反省してる?」「お気楽だなぁ」と思われがちなところもありますが、その颯爽とした切り替えの良さが「風の四緑」の良さなのです。
ここを理解するのが、まずは一番大事なことろでしょう。
また、ひとりの人間と深くつき合うというより、より多くの人と交友関係を持とうとする気質にあります。
これは、風はどこへでも、どこまでも吹いていくという自然現象とリンクさせてイメージしていただければ想像できやすいかもしれません。
風のごとく、いろんな人を巻き込み循環させていく。
より多くの人との「ご縁」をつないでいくことが四緑の使命であり、最も得意としていることです。
クセがなく、風のように誰の心にもスゥーと入っていけるため、相手の心をつかむ営業職なんかは向いていると言えましょう。
上司や先輩ならば、多くの人と出会う場には積極的に連れていけば、その気質がどんどん磨かれていくのを目の前で見ることができるでしょう。
しかし、四緑の上司である皆さんには、ひとつだけ気をつけてほしいことがあります。
それは、グイグイ個人の心に“深く突っ込みすぎ”てはいけないということです。
四緑は自由を重んじる「風」だからこそ、プライベートなことに足を踏み入れられると、どうしても気分がよくありません。
出会ったばかりの上司や先輩ならなおさらでしょう。
ほどよい距離感を保ってください。
距離が近すぎると「おっくうな先輩だな……」などと思われ、心が離れていきがちです。
最後に、四緑の新入社員の要注意ポイントをお伝えします。
彼らの欠点は、仕事に対するモチベーションなどの浮き沈みが大きいことと、加えて、何事も中途半端になってしまいがちなことです。
これも風をイメージすればおわかりになると思います。
風はいつ強まったり弱まったりするか、止まったりするかわからないものです。
彼らも、そういった気質が元々あります。
ですので、時には仕事をやりかけで終えてしまったり、やる気のあったことなのに急に冷めてしまったりすることが見受けられます。
そんなときは、上司や先輩であるあなたが優しくフォローしてあげましょう。
きちんと何かを最後まで成し遂げることで、四緑の社員は成長することも多いですから。
そんな、初対面の人との交渉能力はピカイチで交友関係を広げる力も素晴らしい四緑の人間ですが、気がやんでしまうと、ふわふわと自分の居場所を探してさまようこともありますので、上司や先輩でしたら、常に「風の四緑」の人に居場所を与えてあげてください。こういった心掛けが、離職率低下のカギにもなります。
“たくさんの人とつながっている”という気持ちこそ「風の四緑」の喜びです。
仕事へのモチベーションにもつながります。事務職などは極力やめ、人との“縁”をつなぐポジションを与えてあげましょう。
本人もやりがいを感じてくれるはずです。