「去年、2年間付き合って結婚を考えていた彼女と別れてしまって、『しばらく彼女とかはいらないかな』という感じです。でも誰かと一定期間付き合ってから結婚することを考えると、今いないのはまずいかなという焦りも」(Aさん)

 近年の男性の初婚平均年齢は30歳を超しているのでそれに当てはめればAさんもまだ焦らなくてよさそうなタイミングだが、焦る気持ちは本人にしかわからない。

「地元の知り合いが次々に結婚していてもあまり焦りは湧いてきませんでした。僕は、地元を離れたこっちでは同期と遊ぶことが多いんですが、その中の2人が結婚して、集まりに顔を出してはそろって新婚自慢するので、僕も焦ってきた次第です」

 この話によると同期の友人たちとは結婚後も変わらず付き合いがあったようである。

「彼らを見ていて、結婚を境に付き合いが急変した、という印象はないですね。以前より顔を出す頻度は若干減りましたが。新婚生活が楽しいそうですからね!」

 Aさんが青筋を立てて言い捨てた。

「彼女ができたために顔を出す頻度が減る友人を何人も見てきていますが、それを考えると『彼女ができた』と『結婚した』には大差がないように感じます。束縛する彼女でない限り、『結婚した』の方が配偶者に対する気遣いは一層必要っぽいですが。

 もともといじり合えるような気安い仲なので、新婚自慢も『はいはい』って感じですがそれもじゃれ合いの範疇(はんちゅう)です。本気でムカついているわけではないので(笑)。

 独身組からすると、結婚組は『独身組の集まりから“卒業した”』というのと、『独身組の集まりから“脱落した”』という、2つの印象を同時に感じます。独身組は取り残されたもの同士でさらに結束を強めるわけです」

 Aさんの話を聞く限りでは、独身属性の若い男性の間には、属性のアップデートに伴った交友関係の大幅な変化は認められなかった。

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