SNSの個人発信を採用に活かせるのは
従業員を信じる企業だけ

 また、2018年あたりから急速に増えてきたのが、従業員がSNS(個人アカウント)を活用して「自社の採用情報を発信する」「就職希望者の質問に答える」「自分の仕事を紹介する」「退職時に在籍中の思い出を語る」といったケースです。

 インターネットという開かれた場において、候補者と採用担当者、あるいは事業・開発現場の最前線にいる従業員たちが双方向にコミュニケーションすることによって、最近は採用情報だけでなく、カルチャーや人となりまでもが今まで以上にリアルに伝わるようになってきました。

 たとえば、ZOZOテクノロジーズにおいては、Twitter上で「#ZOZOTech質問会」や「#zozoは楽しく働く」などのハッシュタグをつくり、気軽なコミュニケーションの機会をつくっています。

 従業員のSNS投稿においては、(従業員をまったく信じていないかのような)過剰なソーシャルメディアガイドラインを設けて制限する企業が多いなか、この事例からは同社における企業と従業員との良好な関係性を垣間見ることができます。SNS上でこのようなアプローチは、従業員を信じて任せられる企業の特権と言えるでしょう。