水分不足だとエコノミークラス症候群や
熱中症のリスクが高まります
近頃の日本列島は、地震や大雨などの自然災害が多いですよね。
災害に遭って避難生活を送っていると、水分不足に陥りやすいと聞きます。
断水して水が自由に使えなくなるうえ、避難所などではトイレ環境も悪くなるので、トイレに行く回数を減らそうと、水分補給を控えるようになるからだそうです。
こうした水分不足は、いわゆるエコノミークラス症候群(急性肺血栓塞栓症)の一因となります。
水分不足のうえに、狭い場所で長時間同じ姿勢でいると、脚の静脈に「血栓」という血の固まりが生じやすくなります。
それが立ち上がったタイミングなどに血流で流れて、肺の血管で詰まってしまうのです。本当に怖いですよね。
新聞報道によると、2011年の東日本大震災では、エコノミークラス症候群などによる災害関連死は、約3700人にのぼったそうです。
その9割近くが66歳以上だったとか。
日本は自然災害大国ですから、万一のときに命を落とさないように、最低限、水だけは常備して、日頃から飲む習慣をつけたいものです。
水分不足は熱中症の引き金にもなります。昔でいう日射病、熱射病ですね。
熱中症は、暑さで体温が上昇して、汗をかいて脱水した結果、体温が高くなって下げられなくなって生じます。
炎天下の屋外でスポーツや畑仕事などをすると起こりやすいのですが、高齢者は室内でもよく起こすそうです。
高齢者は暑さに気づきにくくて、体温を下げるために汗をかく能力も落ちているので、室内でも熱中症に罹りやすいのだそうです。
熱中症を予防するには、炎天下での活動を控えて、冷房を適度に使って体温が上がりすぎないように気をつけながら、適度な水分を摂ることが欠かせません。
私も夏場は庭仕事を控えています。
日頃から水分は意識して摂っていますが、暑い季節はより意識的に水分補給をしています。
(次回へ続く)