同率首位には慶應義塾の付属校が並んだ。写真の慶應義塾湘南藤沢は、「異文化理解と情報教育」を2本柱に、「未来の先導者」の育成を目指している。2019年に慶應義塾横浜初等部の卒業生を初めて中等部に受け入れた。帰国生も多く、インターナショナルスクールからの生徒も増え、生徒の多様性がますます進んでいる

付属校ブームである。中学入試でも志願倍率が5倍程度は当たり前、中には20倍、40倍という学校も出てきている。その背景には、中学校や高校、場合によっては小学校からエスカレーターで大学まで進学できるという安心感がある。では、内部進学率の高い学校はどこなのか。大学通信の協力を得て、内進率ランキングを作成した。(ダイヤモンド・セレクト編集部)

内進率トップは慶應義塾の2校

 有名私立大学の付属校といえば、良家の子女が集うところというイメージもあるが、その代表が「ザ・付属校」ともいうべき学校法人慶應義塾の付属校だろう。高校だけでも、男子校の慶應義塾高校、慶應義塾女子高校、慶應義塾志木高校、慶應義塾湘南藤沢高等部、慶應義塾ニューヨーク学院(高等部)と5校もある。

 慶應義塾には、小学校として幼稚舎と横浜初等部、中学校として男子校の普通部と共学校の中等部と湘南藤沢中等部があり、そこから上記の5つの高校に進んでいく。

 慶應義塾大学には原則、内部推薦を受けて全員進学できるのだが、その内進率は90%台後半。今回のランキングトップの2校に至っては99.6%で、湘南藤沢からは1人だけ進学しなかったというレベルだ。統合した共立薬科大が薬学部になっており、内部進学しない生徒は、他大学の医学部や慶應義塾にはない歯学部などに進む場合がほとんどという。

 すべての付属校がこの水準の内進率というのは慶應義塾だけであり、こうした塾生が日本最強の大学同窓会「三田会」を強力に支えている。

 医学部への内進者数では、医学部を持つ大学の中では断トツに多い。年に1~2人の違いは出ても、割当枠はだいたい決まっていて、例えば定員100人のニューヨーク学院(高等部)からは2人が医学部に入っている。