部下のモラルとスキル
どちらを重視するか

 あなたは、チームをつくる際にスキルとモラルのどちらを重視してメンバーを選んでいますか? 下の座標軸で考えてみましょう。

 横軸がスキル。右にいくほど、高い能力を持っていることを表します。

 縦軸がモラル。上にいくほど、チーム全体に浸透しているモラルとの合致度が高いことを意味します。

 一番メンバーに入れたいのは、もちろん右上のゾーン。Aグループに属する、スキルが高く、モラルが合っている人たちです。逆に、その対極にある左下・Dグループのスキルが低く、モラルが合っていない人たちは論外。チームに入れてはいけません。

 これは誰しも納得すると思いますが、問題は、二番目の選択基準です。

「スキルは高いが、モラルが噛み合っていない人(右下・Bグループ)」か、

「スキルは低いが、モラルの一致度が高い人(左上・Cグループ)」か、

 どちらを選ぶか、というところです。

 世間一般のリーダーたちは往々にして前者を選びます。おそらく頭の中で、

「スキルが高い人は、いい成績をあげる。売り上げに大きく貢献してくれるだろう。いくらモラルを共有できていても、スキルが低ければ数字に直結しない」

 と考えるからでしょう。しかし実際は逆です。なぜなら、

「スキルは伸びるけれど、モラルは変わらない」

 からです。さっきの図でいいかえれば、

「Cグループの人は、やがてスキルを伸ばしてAグループの人になる」

「Bグループの人は、モラルが共有できないまま。Aグループの人にはなれない」

 ということです。