こういったバランスの取れた会話、雑談ができるかどうかの他に大切なのが「節度」。飲み屋のような社交場でも、セミナーや勉強会のような場でも、節度がある人とない人は大きな差ができます。

 若い頃にモテた人にありがちですが、節度がない人はその場にいるきれいな女性にやたらと近づこうとします。しかし酷な言い方かもしれませんが、オジサンはすでに存在だけで鬱陶しく思われていると考えて間違いありません。グイグイ迫ったら相手は引いてしまいます。「若者にはない渋みがあるはずだ」と思いたい向きもあるかもしれませんが、残念ながらその「渋み」は売りになりません。「渋み」のつもりが、単なる加齢臭になっていないか謙虚さをもってチェックし、節度を持って女性と接することができる人が、歓迎されるのです。

 まだまだ若い男性と同じ土俵で闘えるなんて錯覚を起こしたらダメです。嫌われないように口臭や体臭を抑えて、小ぎれいな身なりにして不快感を与えない。それだけでもう十分に良しとすべきで、それ以上を望まず満足することが重要です。嫌われないためにディフェンシブに生きる。モテようとオフェンスに回るなど勘違いもはなはだしいと肝に銘じることが、身を助けるのです。

 大事なのは、その場にいる、話し好きで皆のリーダー的存在になっている中高年の女性に、まず「ここにいてもいい存在」として認めてもらうことです。日本には、コミュニケーションが上手で、周りから頼りにされているこういう女性がたくさんいらっしゃいます。その方に、「この人は危険な存在ではない、むやみに空気を乱したり過去の栄光をひけらかす人ではない」「この場にふさわしい言動をする、節度をわきまえた人だ」とわかってもらうことが第一です。そう思われてはじめて「あなたはここにいていいですよ。歓迎します」ということになるわけです。

 こういったバランス感覚が、2周目では欠かせません。女性は基本的に話すのが好きですから、彼女たちが話し出したら聞き役に徹しましょう。私なりの雑談のポイントは「嫌味を言わない」「しつこくしない」「節度と落ち着きがある」「自慢話をしない」「相手の話をよく聞く」など。これらを意識すれば、どんな方とも会話を楽しむことができるでしょう。1周目の「モテ順位」なんてもうまったく関係ないのです。