自己肯定感の高い人は「俺って最高」と思っているので、新たに何かを得なくても幸せはすでに手元にあります。
逆に、自己肯定感が低い人は大金持ちになっても、「お金があるから自分にも価値がある。お金がないと自分の価値はない」と考えしまうので、相対的な幸せしか感じられません。常に人と比較して「お金がないやつは人としての価値がない」とまで思います。
なんなら「こんな自分がお金持ちになってはいけない。なれるはずがない。お金を稼ぐのは悪いことをしている人だ」とすら思っているかもしれません。
もうおわかりのように、「自己肯定感」は、人生を幸せに送るために一番必要な感覚なのです。
僕が初めて「自己肯定感」という言葉を知ったのは、児童養護施設で働いているときでした。
研修などに行くと、この言葉が頻繁に出てくるのです。
自己肯定感は、子どもの頃、主に3歳までに受けた愛情の量に比例して高くなる、といわれます。3歳までに受けた愛情で自己肯定感の大きさが決まり、その上にしつけや教育、挑戦する心などが積み上がっていくのです。
言い換えると、自己肯定感は「心の土台」です。
この自己肯定感が大きければ大きいほど、高い壁に立ち向かっていく挑戦する心が育まれます。
逆に自己否定感の強い人は、この土台がないので、いろいろなものを積み重ねていくことができません。そのため、高い壁が目の前に現れると、「どうせ自分には乗り越えられない」とあきらめてしまうのです。