また、Madeo氏は「ADFはカロリー計算も不要で生活の中に取り入れやすく、遵守率も極めて高かった」としている。なお、今回の研究では、ADFと他の断続的断食法や低カロリー食との比較は行っていない。
しかし、同氏は「研究では、ADFによる免疫系への影響は認められなかったが、カロリー摂取量を抑えるだけのダイエット法は免疫機能を低下させる可能性がある」と指摘。また、「歴史的には、人間が体重維持のためにカロリーを制限するほど食べ物が豊かになったのは最近のことで、それ以前は飢餓の時代だった。したがって、生理的には飢餓状態は新しい経験ではない」と話している。
近年、関心が高まりつつある断続的断食法には、ADF以外にもさまざまな種類がある。例えば、1週間のうち決まった日数だけ食事を取り、残りの日は断食したり、食べる量を制限したりする方法もある。また、1日のうちで食べて良い時間帯を決め、それ以外は断食する、という方法もある。
一方、今回の結果を受け、専門家からは「長期的な影響が明らかになっていないため、現時点ではADFは勧められない」との声が上がっている。米ニューヨーク大学(NYU)ランゴン・ヘルスの管理栄養士であるSamantha Heller氏は、「運動したり肉体労働をしたりする人は、必要な栄養素を適宜摂取する必要があるため、1日おき断食を続けるのは難しいのではないか」と指摘する。
また、同氏は、誰もが普段から睡眠中は自然に断食しており、「その時間を延ばす断食法であればシンプルで取り入れやすい」とし、「夕食後に何かを食べながらテレビやパソコンの画面を見るのをやめれば、それだけで断食時間を延ばすことができる」と助言している。(HealthDay News 2019年8月28日)
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