受け身的利用のススメ――受信がメインというあり方でなぜダメなの?
米国の調査機関Pew Research Centerの調査によると、平均的なFacebookユーザーは、自分から情報発信するよりも、情報を受け取ることが多いことが明らかになっている。
なんと、Facebookの「いいね!」のコメント、友達承認のリクエスト、リンク共有などを利用するのは少数派で、むしろ使っていない人の方が多いというのだ。Facebookユーザーは1ヵ月に約20回程度、人から「いいね!」というコメントを受け取っているが、人に対して「いいね!」のコメントをすることは月14回程度しかない。Facebookにおけるシェア活動の大部分は、ユーザー全体の2〜3割が行うにすぎず、平均的なユーザーはコンテンツを消費するだけということなのだ。
ここから何が言えるかというと、一部の熱心なユーザーのアクション、情報を、ただ受け取っている人の方が割合として多いということだ。実にFacebookユーザーの7割以上は、「受け身的」なのだ。
気づくことは他にもある。
自分を能動的にさらしたいという人は、多数派ではないのだ。現にFacebookでも、「受信量>発信量」という調査結果になっている。
もしもあなたが、ソーシャルメディア疲れをしているとすれば、こうメッセージを送ることができる。「投稿など、無理にしなくてもいい」のだと。それでも、ソーシャルメディアに流れる情報を眺め、気づき、衝動、共感を得ることができる。それもひとつのソーシャルメディアへの参加メリットだ。
実際の生活でも、他人に自分をさらけ出し続けていたら、疲れて疲れて仕方がない。それはソーシャルメディアの中だって、同じことなのだ。