世界を席巻する「グリーンラッシュ」。大麻に含まれるCBDは、なぜそこまで人々を魅了しているのだろうか。特集「グリーンラッシュがやってくる」(全4回)の#2は、大麻の基礎知識から、CBDの効果・効能、大麻を巡る法制度まで、CBDが注目を集めるポイントを徹底解説する。(ダイヤモンド編集部 相馬留美)
大麻由来成分ならハイになる?
熱狂を生むCBDの「三つの誤解」
食品や飲料大手、たばこ産業の名だたるグローバル企業が、こぞって参入している大麻由来成分「CBD(カンナビジオール)」市場。とはいえ、日本人にとって大麻は「違法薬物」のイメージが強い。そのためCBDに対しても誤解しがちだ。
例えば、CBDオイルが大麻由来であることを伝えると、多くの人はこう反応する。
「それは、使うとハイになるの?」
答えはノーである。CBDを体内に入れることで起きる作用は、「ハイになる」という大麻の一般的なイメージとは大きく異なるからだ。
また、日本で「CBD」という言葉でウェブ検索すると、誤った情報が散見されるという現実がある。海外で「グリーンラッシュ」と呼ばれるまでの熱狂を生み出したCBDが人体に与える影響や、誤解されがちなことについて最新の研究内容から解説しよう。