服について考えるのは、めんどくさい。アイテム選びがめんどくさいし、コーディネートもめんどくさい。そんな男性に向けて、新刊『服がめんどい――「いい服」「ダメな服」を1秒で決める』で最短で私服を決める方法を説いた大山旬氏。「これさえ着ておけば間違いない!」という服選びの必要最小限の理論だけを伝授する。
「ビジネスっぽさ」をなくせ
寒くなってきて、コートやダウンを着る季節になってきました。
ただ、街を歩けば、間違ったコート選びをしている男性が少なくありません。
まさか、私服でこんなコートを着てはいないでしょうか。
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襟が立ち上がった「スタンドカラーコート」は、私服ではNGです。
これに限らず、「ビジネスのイメージが強いコート」は、普段使いでは着ないようにしましょう。
また、学生が着がちな「ダッフルコート」もNGです。
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着丈が短く、ボタンまわりもごちゃごちゃして、子どもっぽさが強すぎます。
大人の男性には似合いにくいコートです。
ビジネスっぽいスタンドカラーも、子どもっぽいダッフルコートも、どちらも女性からの評判は悪いです。
じゃあ、どんなコートを着ればいいのか?
大人の男性に似合うコートは、「ステンカラーコート」と「チェスターコート」です。
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上の2つのコートのように、ムダな装飾のないシンプルなデザインのものを選びましょう。
アイテム単体で見たときに「少し退屈さ」があるほうが、大人の着こなしに馴染みます。
ぜひ、この2着を揃えておきましょう。
大山 旬(おおやま・しゅん)
スタイリスト。株式会社SO styling代表取締役
アパレル販売職、転職アドバイザーを経て2009年5月に独立。一般人を対象に3000名以上のファッション改善を行う。主に経営者・専門家に向けたスタイリングアドバイス、およびビジネスにおけるキャリアアップを目的としたスタイリングを得意としている。また、日本最大のファッション学習サイト「メンズファッションスクール」を主宰。大人の男性に向けてファッションの基本をわかりやすく解説し、利用者数は累計1000名を超える。
須田浩介(すだ・こうすけ)
1987年生まれ。2008年創形美術学校卒業。卒業後、フランス・パリ国際芸術会館シテデザールに派遣。跡見学園女子大学、創形美術学校、非常勤講師。アクリルガッシュを使用したファッション感のある人物、動植物のイラストレーションを描く。商業施設のキャンペーン、書籍、雑誌挿絵、ポスター等の仕事を手がける。