Zhang氏は「果物や野菜、全粒穀物などの健康的な食事は、心血管の健康を保つのに重要な役割を果たす。しかし、超加工食品はこれらの代替とされることが多い」と指摘。「さらに、超加工食品は塩分や糖分、飽和脂肪が多く、その他にも心疾患リスクの増加と関連する物質が多く含まれている」と説明している。
専門家の一人で米ノースウェル・ヘルス、サンドラ・アトラス・バス心臓病院のBenjamin Hirsh氏は「この研究結果から、高度に加工された食品の消費量が多いほど、心臓の健康は悪化する可能性が示唆された」と述べている。一方、同じく専門家で米レノックス・ヒル病院のEugenia Gianos氏は「食事の質が低い人は、喫煙したり運動不足であったりする場合も多く、超加工食品が心臓の問題の直接的な原因であるとは言い切れない」と指摘している。
しかし、Gianos氏は、超加工食品は栄養価が低く、炎症の亢進や腸内細菌バランスの崩れ、血管内のプラーク沈着を促す可能性があるとし、「栄養豊富な植物ベースの食品をそのまま食べることが健康に良いことを、もっと啓発していく必要がある」と付け加えている。
なお、学会発表された研究結果は通常、査読を受けて医学誌に掲載されるまでは予備的なものとみなされる。(HealthDay News 2019年11月12日)
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