株価チャートが上昇トレンド

 まだ投資経験の浅い人は「株価が上がる前の底値で投資して、値上がりするのを待とう」と考えがちです。

 しかし、投資資金が限られる個人投資家は、「いま値上がりしている銘柄」に投資したほうが投資効率は高まります。

 注目されていない銘柄は、値上がりしないまま長期間放置され続ける可能性が高いからです。

 私も有望視した小型株ながら、まだ株価が上昇トレンドに入っていないタイミングで投資し、そのまま株価が上昇しない期間が1年ほど続いた銘柄がありました。

 その後、その株は上昇トレンドに入って株価10倍になりましたが、上昇トレンドに入っていない銘柄に投資して株価が長期間変動しないというのは、とても大きな機会損失になります。

 ちょっと漠然としたいい方になりますが、個人投資家にとってベストの投資タイミングは、ほかの投資家の「半歩先」を意識することです。

「一歩先」だとタイミングが早すぎて他の投資家がついてこず、株価が動きませんから、その期間は機会損失になってしまいます。

 あくまで半歩だけ先を行くイメージです。

 これを「株価チャート」でいうと、「出来高」をともなって株価が上がりはじめたタイミングがベストということになります。

●株価チャート = 1日・1週間・1カ月・半年などの株価の値動きをグラフ化したもの
● 出来高  = 株が売買された取引量のことで、株価チャートの下部に「棒グラフ」として
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「出来高=投資家の注目度」と考えるとわかりやすいです。

●出来高が多い銘柄  = 注目度が高い
●出来高が少ない銘柄 = 注目度が低い

 まだ上昇トレンドに入っていないものの気になる銘柄は「投資先候補リスト」に入れておいて、株価が上昇しはじめてから投資しても遅くはありません。

 底値で買ったとしても、その後、株価が長期間動かない機会損失を考えれば、上昇しはじめたばかりのタイミングのほうがいいのです。

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<次回へ続く>