大人も外国人もタメになる法律書
将来的には「各教室に1冊」が目標

 当初、10~15歳を対象年齢として作成した『こども六法』であったが、いざ出版してみると反響はすさまじく、とある保育園からは「卒園時に全卒園生に配布したい」という申し出もあったそう。山崎さんは「保育園児にはさすがに早すぎるのでは…?」と思ったが、5歳児も夢中で読んでいるという。

 本書に夢中なのは「子ども」だけにとどまらない。SNSをのぞくと、20~30代の社会人にも人気が高いことがうかがえる。学生時代の言動を振り返ったり、職場での人間関係を省みたりと、大人にも「タメになる」と注目を集めているのだ。さらに、意外な層からも反響があったという。

「外国人留学生や外国人労働者など、日本で暮らす外国人からの反響が多く、驚きました。『こども六法』は、文章内の漢字にすべてふりがなを振っていて、極端な話、平仮名が読めれば全文読めるようになっているんです。日本で生活をしている外国人も『平仮名なら読める』という人も多いので、手に取ってもらえたみたいですね」

 すべての漢字にルビを振ったことで、誰もが読めるオンリーワンの法律書となっているのだ。

「多くの人が手に取ってくれることはうれしいですが、それだけこの本を必要としている人がいるという事実には、同時に悲しさも覚えますね。僕がこのプロジェクトの中間ゴールとして掲げているのは、この本を全国の教室に必ず1冊置いて、必要なときにいつでも手に取れる状態にすることです」