企業は「新しい評価のもの差し」を提示しなければならない!

塩田:いろんな「パワーの連鎖」が変わってきているというか、なくなってきているというのは、やっぱりあると思うんですよ。昔は、会社に所属していないと生きていけないから、従業員は会社に迎合するという「パワー関係」があったし、その上に株主がいるという「パワーの連鎖」があったと思うんです。

でも、それが弱くなってきている。採用でも「本当にいい人」を雇いたかったら「自分たちの哲学」とか「ワクワクさせる部分」がなかったらダメですし、どこでも働ける優秀な人は、パワーで押し切る、偉そうなおじちゃんがいる会社でなんか絶対働かないですよね。関係がすごくフラットになっているんですよ。

株主と企業についても同じはずで、その会社を「もう必要ないよね」「その哲学に賛同できないよ」ってなったら、会社は潰れて当たり前だなって思えるんですよ。全然ネガティブな意味じゃなくて。

箕輪:ネガティブじゃなく、もう役目は終えたということですよね。

塩田:そうそう。「ゴーイング・コンサーン」の罠ってあって「絶対に続けなければならない」っていう呪縛から、自分は少し降りられたっていうのは大きいですね。だからこそ、大事なことにフォーカスできる。株価はその時々で変わりますけど、アカツキって組織はめちゃくちゃよくなっているという自信があるんです。

箕輪:それは強いわ。

山口:株価はついてきますよ。必ず後から。

【山口周×塩田元規×箕輪厚介】どうでもいい会社が多すぎる!?今こそ会社は「哲学」を語れ

塩田:自分が経営陣として無能だなと思うのは、自分たちの会社の「測られ方」が「売上」「利益」という昔の構造に依然留まっていることなんです。自分たちが「新しい評価のもの差し」を提示できていないから、当然株価にも反映されない。自分たちが大事だと思っている信念がKPIに落ちてないってことが、一番の問題なんですよ。

箕輪:もの差し自体を発明しなきゃいけないってことですね。

山口:それがKPIにちゃんと落ちていて、それで「よくなった」とか「悪くなった」と評価されるようにする。

塩田:そういうことかなって思っているんです。

山口:考えてみたら、それができることが「本当の説明責任」ですもんね。

(第3回へ続く)

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