待望の新刊、『OPENNESS  職場の「空気」が結果を決める』が発売5日目に重版し、3万部を突破。著作の合計部数も30万部を超えた北野唯我氏。いま、人材マーケット最注目の論客であり、実務家だ。
その北野氏が、今回選んだテーマは、「組織」。「ウチの会社、何かがおかしい?」という誰もが一度は抱いたことがある疑問を科学的、構造的に分析し、鮮やかに答えを出している。
なぜ、あなたの職場は今日も息苦しいのか。具体的に、何をすれば「オープネスが高い」組織がつくれるのか。明日、少しでも楽しく出社するために、一人ひとりができることは何か。本連載では、これらの疑問について、独自の理論とデータから解説する。

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 中途採用でも新卒採用でも、今後ますます採用が難しくなるとよく言われています。
 しかし、ワンキャリアの取締役として多くの企業、学生さんと接している身から言わせてもらえば、これは正確ではありません。「いい人材を採用できる企業」と「まったく採用できない企業」の格差がますます開いていくだけのことなのです。
 では、これからますます人を採用できなくなる会社はどんなNGをおかしているのか? 3つのポイントから紐解いていきます。

①事前に自社の「悪い情報」を伝えない

 『OPENNESS  職場の「空気」が結果を決める』でも詳しく述べていますが、今は、「企業のウソがバレる時代」です。
 企業側が環境や条件などにおいていくら都合のいい情報ばかりを並べ立てたところで、それがそのまま学生に届く時代ではなくなっています。面接の場でいくらうまい言葉を発しても、学生側はネットを介して評判や実態を知ることができます。

 情報をマスメディアが掌握していた時代なら、企業側が多少実態と異なる情報をアピールしても、ウソがバレることはありませんでした。テレビや雑誌にとって大口スポンサーとなる企業であれば、なおさらでしょう。
 ところが、情報経路としてマスメディアよりもウェブメディアに比重が置かれるようになった現在、企業の内情はクチコミで簡単に広まり、共有されています。つまりネット社会において、ウソや虚構は簡単にバレてしまうのです。もし「耳障りのいいビジョン」や「企業ブランド」だけをPRして採用にこぎつけたとしても、入社後、早々に人材が離れてしまいます。