川口宏之(かわぐち・ひろゆき)

公認会計士
1975年栃木県生まれ。2000年より監査法人トーマツにて、主に上場企業の会計監査業務に従事。2006年、みずほ証券にて、主に新規上場における引受審査業務に従事する。2008年、これまでの経験を活かし、ITベンチャー企業の取締役兼CFOに就任。ベンチャーキャピタルからの資金調達、株式交換による企業買収などで成果を上げた。現在は会計コンサルとしてIFRS導入コンサルティング業務や決算支援業務、各種研修・セミナーの講師等を担当する。「監査法人・証券会社・ベンチャー企業・会計コンサル」。4つの視点で会計に携わった数少ない公認会計士。研修・セミナーでは「生きた数字」を感じてほしいという思いから、「実在企業の財務諸表を分析する」コーナーを設け、大きな支持を得ている。指導実績は1万人を超え、受講満足度は5段階評価で平均4.8を誇る。


【著者からのメッセージ】

世界一面白く「経営と会計」が学べる本

『経営や会計のことはよくわかりませんが、 儲かっている会社を教えてください!』
川口宏之 著
定価:本体1,500円+税
発売日: 2020年1月16日
判型/造本:46並製
発売:ダイヤモンド社

 はじめまして。公認会計士の川口宏之と申します。この度『経営や会計のことはよくわかりませんが、儲かっている会社を教えてください!』を上梓しました。 

 本書は、実在する有名企業の財務諸表を対比させることで、「会計の基礎知識」を学びつつ、「経営指標のしくみ」や「企業分析の手法」を学ぶものです。

 実在する企業こそが、「生きた教科書」として抜群に役に立ちます。無味乾燥な会計理論や財務の公式だけを覚えようと思っても、右から左へ流れて行ってしまうものです。そのため本書では、誰もが知っている有名企業の財務諸表を比較する形式をとりました。

 また、単なる財務分析に終始するのではなく、「業種の特殊性」や「ビジネスモデルに照らした場合の合理性」など、よりビジネスの実態に即して分析しています。

 読者の皆さんも、「このビジネスモデルの効果が、財務諸表のこの数値に表れているんだな」とか、「財務諸表のこの数値が低いから、こういう経営戦略に舵を切ったのか」など、ビジネスの実態をイメージしながら読み進めてください。

株式会社サイバーエージェント取締役 曽山哲人氏、絶賛!

"シンプルな説明に、わかりやすい図式。
2社で比較してみるのも納得性が高く、 今度社内の勉強会で
「2社比較で決算 資料を読み込む会」をやること を決めました。
会計に苦手意識がある方に もとてもおすすめです。"

第10章の要約動画(キーエンスの年収が2000万円を超える理由)

「第1章の要約」と本書への思い

本書の構成

・序章「財務3表の基本」と「12の儲け」

・ヤマト運輸vs佐川急便
儲かっているのはどっち? 営業利益率で比較!

・電通vs博報堂
売上が大きいのはどっち? 売上高で比較!

・フジテレビvs日本テレビ
本業で儲かっているのはどっち? セグメント利益で比較!

・NTTドコモvsソフトバンク
堅実なのはどっち? 自己資本比率で比較!

・大和ハウス工業vs積水ハウス
在庫リスクが高いのはどっち? 棚卸資産回転期間で比較!

・アサヒvsキリン
M&Aに積極的なのはどっち? のれんで比較!

・JALvsANA
総合力が高いのはどっち? 当期純利益率で比較!

・吉野家vsペッパーフードサービス
効率的なのはどっち? 総資産回転率で比較!

・村田製作所vsTDK
株主にとって魅力的なのはどっち? ROEで比較!

・キーエンスvsM&Aキャピタルパートナーズ
社員の貢献度が高いのはどっち? 1人当たり売上高で比較!

・アップルvsアマゾン
キャッシュを持っているのはどっち? フリー・キャッシュ・フローで比較!

・メルカリvs Sansan
プロモーションがうまいのはどっち? 売上高広告宣伝費比率で比較!

・巻末資料 財務諸表の入手方法と特徴
財務諸表の3つの入手方法
決算短信、有価証券報告書、決算書説明会資料の違い