創業者の前澤友作氏が退任し、ヤフー(Zホールディングス)傘下に入った新生ZOZOだが、早くも成長に陰りが見え始めた。経営実態を有価証券報告書を使って分析し、現在の状況と将来性について検証する。書き手は、「監査法人」「証券会社」「ベンチャー企業」「会計コンサル」、4つの立場で「会計」に携わった経験を持つ川口宏之氏。発売4日で重版が決まった『経営や会計のことはよくわかりませんが、儲かっている会社を教えてください!』の著者でもある。

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新生ZOZOに何が起こったのか?

 創業者の前澤友作氏が退任し、ヤフー(Zホールディングス)傘下に入った新生ZOZOですが、早くも成長に陰りが見え始めました。

 1月31日に発表した2019年10〜12月決算では、営業利益が前年同期比42.0%減と大幅減益になり、株価が大幅に下落する事態となりました。

 ZOZOの経営状態はどうなっているのか? 決算資料をもとに、その謎を紐解きます。

 2019年4月~12月の売上高は前年同期比で2.4%増加しました。売上高は相変わらず順調に伸びを見せています。しかし、営業利益は前年同期比で6%減少となりました。9ヶ月ベースで見ると、2期連続の減少です。下図を見てください。

 2018年4月~12月は、ZOZOSUITの大量配布など、大規模なキャンペーン施策で多額のコストを投下したため、大幅減益になったことは記憶に新しいと思います。

 その反動で、2019年4月~12月はコストが減少するかと思われていましたが、ふたを開けてみれば、さらにコストが膨らんでいたのす。なぜこのようなことが起きたのでしょう?