ZOZOはどうやって「儲けて」いるのか?

 まず、ZOZOの収益モデルから確認しましょう。

 ZOZOは複数の事業を行っていますが、売上高全体の9割以上を占める受託販売が中心です。受託販売とは、ZOZOTOWN内にアパレル各社に出店してもらい、ZOZOTOWN経由で販売した商品代金から、ZOZOが手数料を徴収し、残りをアパレル各社に支払うビジネスです。この手数料部分がZOZOの売上高となります。

 つまり、ZOZOは業種としてはアパレル小売業に属しますが、収益モデルとしては手数料ビジネスです。下図を見てください。

ZOZOの営業利益はなぜ減り続けているのか?

 ZOZOが何%の手数料を取っているかは、各社ごとの契約によって異なるため、一般には開示されていません。しかし、顧客への販売額(手数料を差し引く前の金額)である「商品取扱高」と手数料部分である「売上高」の割合から、手数料率が何%かが推測できます。

 2019年4月~12月の受託販売の商品取扱高は2324億円、同期間の売上高は651億円。したがって、ZOZOが徴収している平均の手数料率は28.0%です。

 この手数料率が高いか低いかはさておき、興味深いのは、前年同期の29.5%から大幅に減少している点です。契約内容の見直しなどがあったのかもしれませんが、これも減益の要因と言えそうです。