「シャープレシオ」は、投資信託の運用効率を比較する方法

 また、投資信託の比較を考える際には、カテゴリー(投資対象)を考える必要があります。

 例えるなら、こういうことです。0.3%のリターンが得られそうなXカテゴリー(国内債券とします)と、5%のリターンが得られそうなYカテゴリー(アメリカ株式とします)があるとします。この時、2つを単純に比較して、Xカテゴリーの投資信託(リターン0.3%)は、Yカテゴリーの投資信託(リターン4%)よりも劣っているとは考えない方が良いということです。

 なぜなら、これらは投資の対象が違うからです。

 投資信託の運用効率を比較する方法に「シャープレシオ」があります。

 この数字が大きい方が「同じリスクの割にリターンが大きい」=効率的だ(優れている)ということになります。同じ期間で比較する必要に加え、ここでも投資カテゴリーが同じもので比較する必要があります。

 つまり、外国株と日本株の投資信託をシャープレシオで比較して、「数字が大きいからこちらが優秀」とはならないのです。考案者のウイリアム・シャープ氏の名前から付けられました。

 金融庁のホームページに掲載されている投資信託データで、アクティブ型のシャープレシオ平均を比較した結果、下図のように全てのカテゴリーでインデックス型のシャープレシオ平均に劣るという結果となりました。

 アクティブ型の運用は、インデックス型よりも運用の効率が悪い、ということが日本の場合でも裏付けられたといえるでしょう。

*1 分配金再投資基準価額を日々指数化して算出。データQUICK資産運用研究所。
*2 ここではファンド・マネージャーを運用担当者と同義としている。
*3 金融庁ホームページの「公表物 委託調査・研究等」に掲載されている、QUICK資産運用研究所によるレポート 2019年6月末時点の過去5年の比較を基にRIA JAPAN調べ。