アジア2次予選は40カ国を8つのグループに分けて開催されていて、各グループの1位と、2位の8カ国のうち成績上位の4カ国の計12カ国が3次予選に進出する。グループFに入っている森保ジャパンは4戦全勝の首位で、昨年9月にスタートした2次予選を折り返している。

 3次予選のフォーマットもすでに決まっていて、12カ国を2つのグループに分けて、ホーム&アウェイ方式による2回戦総当たりのリーグ戦を実施。両グループの上位2位までの計4カ国が、カタール行きの切符を獲得する。つまり、各国あたり10試合、5度のIMDで日程を消化できる計算となる。

 一方で原案が固められている3次予選のスケジュールを見ると、今年9月から来年10月まで、7度のIMDにまたがって組まれている。今年10月と来年6月、9月、10月のIMDがそれぞれ1試合の開催となり、各国が強化プランに則って国際親善試合を組めるように配慮されているからだ。

 このうち来年のIMDでアジア3次予選をすべて2試合ずつ組んでいけば、今年11月にずれ込む形で3次予選をスタートさせても、予定通り来年10月で終えられる計算になる。JFAの田嶋会長が「日程を動かそうと思えば――」と発言したのも、こうした事情を受けてのものだろう。

 カタールで開催される次回のワールドカップは酷暑の時期を避けて、通常は5月末から6月中旬だった開幕が11月21日になっている。半年ほど前に組み合わせ抽選会が行われてきた過去の歴史を考えれば、2022年3月のIMDまでに、全大陸で予選を終えている状況が望ましいことになる。

 アジア大陸の場合、3次予選の3位同士がアジア4次予選に臨み、勝者が大陸間プレーオフに臨む。南米や北中米カリブ海など、どの大陸とプレーオフを実施するのかは現時点で未定だが、ともにホーム&アウェイで行われると仮定すれば、来年11月と2022年3月の2つのIMDが必要になる。

 つまり、現状では日程的に余裕はあっても、再編するにはギリギリの状態ということになる。新型コロナウイルスの終息がさらに長引けば、3次予選の開催方式をホーム&アウェイから、中立地における集中開催に切り替えられる可能性もゼロではない。その場合は大混乱が避けられないだろう。

 肝心の森保ジャパンの軌跡を振り返れば、2019年に入ってからは低調な内容に終始する試合が多かった。強敵ばかりが待っている3次予選突破へ向けて、選手選考や強化策を含めて一度リセットし、悪い流れを好転させる時間が得られると、今はポジティブに受け止めるしかない。