原因と結果を明らかにすれば
解決策が見えてくる

 この段階では、「これが雨の日に電車が遅れる理由だ。これを改善すればいい」という「イシュー」は見つけられません。

 そこで次に、これらの要素を「So What?」(だから、何?)「Why So?」(それは、なぜ?)というフレームワークを使って掘り下げてみます。

「So What?」(だから、何?)は、ある現象が起きた際、そのことが起きたために、どんな結果になったかを問うものです。

 一方、「Why So?」(それは、なぜ?)は、ある現象が起きた際、そのことが起きた原因は何だったかを問うものです。このようにして原因と結果を明らかにすることで、解決策が見えてきます。

 では、(1)の「雨の日は電車がスピードを出せない」に、「So What?」(だから、何?)「Why So?」(それは、なぜ?)という問いを投げかけてみましょう。?

雨の日は電車がスピードを出せない
  ↓
「So What?」(だから、何?)
  ↓
普段より到着に時間がかかっている
  ↓
「Why So?」(それは、なぜ?)
  ↓
乗客が多くなるので、スピードを出せないのかもしれない

 しかし、これでは自分がそのように思っている(乗客が多くなるので、スピードを出せないのかも)というだけで、因果関係(原因→結果)があるとはいえません。

 つまり「雨の日は電車が遅れやすい」という現象に対して「雨の日は電車がスピードを出せない」は相関関係にあったとしても、因果関係があるとはいえないわけです。

 実際、大雨や台風のときなどに速度規制が出されることはありますが、通常の雨なら、本来のスピードで運行しています。電車そのものがスピードを出せないから遅れているのではなく、何か別の要因があってダイヤが乱れていると考えられます。

「So What?」(だから、何?)「Why So?」(それは、なぜ?)という問いを投げかけていって、どこかで行き詰まる(上記の場合、「乗客が多くなるので、スピードが出ないのかもしれない」)のは、そこに問題解決につながるイシューや仮説が立ち上がっていないことを意味しています。