イライラや不安で五感が敏感になるのは限界寸前のサイン

このような状況のときは、並行して以下のような五感の変化が起こることがあります。

・トイレ介助やオムツ換え、汚物処理時の臭いが急に耐えられなくなった(嗅覚)
・認知症の家族があてもなく部屋を歩き回る足音や、物を探してゴソゴソする音にゾッとする、イライラする(聴覚)
・食べこぼしのシミや汚れがついた手形などが気になって仕方がない(視覚)

音や臭いなど、これまではあまり気にならなかったこと、平気だったことが、急に気に障るようになるのは、ストレスによって心身に余裕がなくなっている証拠です。

さらにストレスが蓄積すると、今度は逆に感覚が鈍磨していき、楽しい、嬉しいといった感情も薄れ、抑うつ状態や不安傾向が強まっていきます。

イライラすることは決して心地よいことではありませんが、「あ、身体からのSOSが出ている」「休息を必要としているサインだ」と気づくきっかけとして活用してください。

この身体からのサインに気づくことができれば、心身が最悪な状況に陥る前に対策が取れるのです。