また、何かやろうとする前に、「あなたには無理」と言われると、やってみる気持ちにさえなれないでしょう。特に、ハードルの高いものに挑戦しようという場面で、「無理」と言われてしまうと、さらに自信がなくなってしまいます。

「無理」という口ぐせをよく使うお母さんの特徴は、できる面を見るよりも、できないところに目が向くことです。子どものテストが90点だったとしたら、マイナス10点に注目してしまう傾向があります。

「90点取れて頑張ったね」でなくて、「残り10点どこ間違えたの?」と突っ込みます。マイナス10点を埋める力がないのに、100点を取ろうなんて「無理」というわけです。

 それはそれで必要な力ではあるのですが、子どもの自己肯定感を育むためには、減点方式からくる「無理」という表現は適切ではありません。自己肯定感は、加点方式(この場合は90点取れた)からくる「100点取れたらスゴイ」という表現から育まれます。

 今現在(90点)を承認し、100点を取れる可能性があることを子どもに伝えることで、子どもの自己肯定感は上がります。そして、この方式が、健全に子どもを導いていく方法です。「無理」と思っても、「できたらスゴイよね」と言ってあげてください。

 親が普段使っている言葉は、子どもの人生を左右するほどの影響力があります。家で子どもと過ごす時間が多くなった今こそ、言い方を少し工夫して子どものやる気を引き出してあげてください。