中堅進学校から難関私立大学に行くのは難しくなっている
二つ目は、文部科学省が2016年度から私立大学の定員を厳格化したことです。
定員は従来からあったのですが、これまではたとえば定員1000名の大学が、辞退者が出ることを想定して、1500名を合格させるという運用がなされていました。
ところが、これでは大都市圏の大規模私立大学に学生が集中してしまうため、定員を大幅に超えて学生を入学させた私立大学は、助成金が減らされることになったのです。
その結果、大都市圏の私立大学の合格者数は減少。一般入試で早慶やGMARCH、関関同立といった難関大学に合格することが難しくなったというわけです。
さらに、この定員の厳格化によって、今まで多くの私立大学に合格者を出していた中堅進学校の有名私立大学の合格者数が減ってきています。
三つ目は、大学付属校の良さが見直されてきたことです。
子どもの将来のためには、中学・高校の6年間を大学受験のためだけに費やすのではなく、子どもがやりたいことに時間を費やしたほうがいい、それが子どもの才能を伸ばすことになる、と考える親が増えているのです。
このように、大学付属校の人気はますます過熱しているのですが、実は、大学付属校志望者の親御さんにすら、あまり知られていない事実があります。
それは、大学付属校と御三家をはじめとした進学校では、中学入試の出題傾向が全く違うということです。同じ偏差値帯の学校であっても、大学付属校と進学校では出題傾向が違うために、対策も大きく異なることになります。「中学受験 大学付属校 合格バイブル」では、大学付属校に特化した受験対策をご紹介しています。