

日本発のスマートフォンはグローバル市場ではまったく存在感がない。ソニー・エリクソンを除いて製品が海外に出ていないのではないかと思う。その上、シャープ、パナソニック、ソニーはテレビ事業の後始末、人員整理で忙殺されている。シャープ、パナソニックは少ないシェアながら、グローバル市場に参加していたことがあった。
リストラが一段落したら、成長分野であるスマートフォンで巻き返したいと考えている経営者はいるのではないだろうか。だが彼らはアンドロイド陣営にいる。今回の判決を見て「タダほど高いものはない」とため息をついているのではないだろうか。だが、ここで意気消沈することはない。
これを機会に画期的なデザインを持つ製品を開発して、世界をあっと言わせてやれないだろうか。例えば、扇子のように開くスマホはどうであろうか?真ん中から二つに割れて、その下から二層目のタッチパネルが顔を出す。よく使うアプリは一層目に入れ、セキュリティーが必要なアプリは二層目に入れる。操作面積は1.5倍に増えるだろう。操作が済んだら折りたたんでポケットにしまう。お琴の響きが伝わって来るような純日本調の粋なデザインにしよう。
日本人の美意識でしか作れない画期的な製品を作ってグローバル市場で売ろうではないか。こんなデザインだったらアップルが追いかけてくることもない。これが成功したら、ガラパゴスなど一気に吹っ飛んで元気になるだろう。逆境を勝機に変えよう。そのキーワードは「COOL JAPAN」だ。