オンラインでは通用しないリアルの「オーラ」

小島:そうなんですよね。リアルだとオーラ的な力を使える人もいるんです。けれど、オンライン上のコミュニケーションではカリスマも普通の人も1つのマスで表示されます。

 ですからなかなかオーラが伝わりません。これまでとは異なるオーラのつくり方が必要になるんです。それをポジティブに捉える方がいいと僕は思っています。

河原:オンラインイベントで何を準備したらいいのかとよく聞かれるんですが、僕は「マイクを買いなさい」と言っています。声がすごく大切なコミュニケーションツールになるので。もしかしたら、リアルのオーラに変わるものは声なのかもしれません。

藤田:オンラインコミュニティは、参加者が離れようと思うと簡単に離れられます。いつも実際に集まっていれば分かるけれど、オンラインだと元気かどうかも分かりません。だからこそ、むしろイベントなどはそれぞれの参加者が役割を持って動くようにして、傍観者が出ないように配慮する必要があるのかもしれません。

小島:オンラインでも、コミュニティ運営者は参加者が何を期待しているのか、きちんと把握しなくてはいけません。そういう意味でも、コミュニティ運営者は本当に多様なスキルが必要になります。それがきちんとできる人はもっと評価されるでしょうし、支援できる人へのニーズも増えるはずです。

 ピンチはチャンス。企業の中で不当な扱いを受けてきたビジネスコミュニティがようやく日の目を見るようになればいいなと思っています。僕たちはみんな、同じ船に乗った同志です。難局を、一緒に切り拓くべく頑張りましょう。