●ドゥオーモ広場について

イタリア,ピサの斜塔,世界遺産
ドゥオーモの内部。白黒の大理石で飾られている ©iStock

 緑の芝生が広がるドゥオーモ広場にドゥオーモ、ピサの斜塔、洗礼堂、カンポサント(納骨堂)といった世界遺産に登録されている中世の建物が集まっています。

 1068年から50年かけて建設されたドゥオーモは、正面にある4層の柱列が美しいピサ・ロマネスク様式の最高傑作。設計者の名前がつけられたボナンノ・ピサーノの扉は、イタリア・ロマネスク彫刻の代表作と言われています。

 奥行き100m、幅約30mの十字の形をした大きな建物で、内部にはジョヴァンニ・ピサーノによる説教壇、ガリレオのランプなどがあります。ガリレオのランプは、ガリレオがこのランプが揺れ動く様子を見て「振り子の法則」を発見した、と言われることからそう呼ばれています。

イタリア,ピサの斜塔,世界遺産
優雅なロマネスク建築の洗礼堂 ©iStock

 ドーム型をした洗礼堂(バッティステロ)は、12世紀半ばから14世紀にかけて建てられたもの。列柱、アーチ、尖塔を組み合わせたデコレーションが見事です。内部にはお風呂を彷彿とさせる洗礼槽があります。音響効果がとてもいいことから、毎時00分と30分に音響パフォーマンスを開催しています。

イタリア,ピサの斜塔,世界遺産
ブッファルマッコの『死の凱旋』 ©iStock

 大理石の壁で囲まれたカンポサント(納骨堂)には有名な『死の凱旋』ほか、さまざまなフレスコ画が展示されています。

イタリア,ピサの斜塔,世界遺産
夏のシーズン中は夜も見学できる ©iStock

 ピサの斜塔は1173年に建設が始まり、完成までには199年もの歳月を要しました。

 塔の基礎が築かれたのが1173年で、1178年には2階部分、1185年には3階まで進んだものの、地盤が不安定だったことから傾き始めます。

 1272年に建設が再開されると、傾きを補正するために片側を高くするなどしながら1319年に7階部分が完成。1372に最上部に鐘楼が取り付けられました。

 1580年代にピサ大学に通っていたガリレオ・ガリレイが、斜塔から物を落とし「落下の法則」の実験をしたというエピソードは有名です。

 傾きが増大したため、1990~2001年にかけて構造強化の工事が行われ、5.5度から現在は3.99度の傾斜で安定。高さは北側が55.22m、南側が54.52mと約70㎝の差があり、垂直方向からは3m傾いています。