「自分の考えや打ち合わせ内容をその場で図解する。このテクニックがあれば、会議、ブレスト、プレゼンが劇的に変わる。考える力と伝える力が見違えるようにアップする」
こう語るのは、アートディレクター日高由美子氏。「フレームワーク」や「キレイな絵」を一切排除し、瞬間的なアウトプット力の向上を徹底的に追求するワークショップ、「地獄のお絵描き道場」を10年以上続けています。複雑なことをシンプルに、難しい内容をわかりやすく。絵心ゼロの人であっても、「その場で」「なんでも」図解する力が身につくと評判になり、募集をかけてもすぐキャンセル待ちに。
本連載は、日高氏の処女作『なんでも図解』のエッセンスを抜粋し、「絵心ゼロの人であっても、伝わる図を瞬時に書くためのテクニック」を伝えるものです。

“LINEのユーザー数は、国内SNSでは単独1位”を「1枚の図」にしてみた!Photo: Adobe Stock

問題です。次の文章を「図」にしてください

 本日も「文章を図にする」トレーニングをしましょう。

国内SNSでは、LINEがアクティヴユーザー数単独1位をキープしている

 どんな図になるでしょうか?

 まずは、キーワードを書き出しましょう。大切なキーワードは、「国内SNS」「LINE」「アクティヴユーザー数」「1位」です。次の画像を見てください。

“LINEのユーザー数は、国内SNSでは単独1位”を「1枚の図」にしてみた!

 キーワードが書けたら、「囲み」を使って、つなげていきましょう。「LINEが単独1位をキープしている」という状態を表している文なので、「1位」と「LINE」を「=」でつなぎます。次の画像を見てください。

“LINEのユーザー数は、国内SNSでは単独1位”を「1枚の図」にしてみた!

 最後にメリハリをつけます。強弱をつけて、ひと目でわかるようにしましょう。「国内SNS」を丸で囲みます。次の画像を見てください。

“LINEのユーザー数は、国内SNSでは単独1位”を「1枚の図」にしてみた!

 メリハリをつけるときに何をどうしたらいいか迷うこともありますが、そんなときは「この文章を図にすることで何を伝えたいか」を考えて判断しましょう。