【自動車】杉本浩一氏
三菱UFJモルガン・スタンレー証券シニアアナリスト

【注目銘柄】
●トヨタ自動車

【足元の業績とコロナ後の見通し】

 新車販売台数が世界的に19年レベルに戻るには時間がかかる。その中で堅調なのが中国で、5月以降、販売台数は前年同月比2桁増を続けている。トヨタ自動車の業績が底堅いのも、中国でしっかり稼いでいるからだ。新興国の需要は総じて厳しい。二輪で世界トップシェアのホンダや、インド向け売り上げが多いスズキの苦戦は続く。

【銘柄分析&投資術など】

 強いて投資をするなら新車販売で質、量共に群を抜いているトヨタ自動車だが、第1四半期決算後に株価が上昇したため上値余地は大きくない。日産自動車は過去の2回の経営危機時の株価水準まで下落しており、危機をしのげれば反発も期待できるが先行きは不透明。当面は自動車メーカーへの投資は様子見がよいでしょう。

【自動車部品】坂口大陸氏
みずほ証券シニアアナリスト

【注目銘柄】
●豊田合成●小糸製作所●デンソー●ブリヂストン

【足元の業績とコロナ後の見通し】

 世界の新車市場は、21年は回復するが19年のレベルまでは戻らない。ただし、トヨタ自動車の回復ペースは想定以上で、短期ではトヨタ比率の高いメーカーが有望。中長期ではEV化など産業構造の変化に耐えられるかどうかが重要となる。自動車部品セクターの株価は出遅れが目立ち、今後半年間はTOPIXを上回る推移を期待できる。

【銘柄分析&投資術など】

 トヨタ自動車をメイン顧客とする豊田合成、小糸製作所、デンソーを「強気」とみる。豊田合成はホンダなどにも販路を拡大。高価格のエアバッグ拡販、欧州のリストラも利益貢献する。小糸製作所のヘッドランプはEVにも必須で付加価値が高い。デンソーは電動化で1台当たり納入単価が向上。CEO(最高経営責任者)交代で戦略の具体性が増したブリヂストンにも注目。