「自分の考えや打ち合わせ内容をその場で図解する。このテクニックがあれば、会議、ブレスト、プレゼンが劇的に変わる。考える力と伝える力が見違えるようにアップする」
こう語るのは、アートディレクター日高由美子氏。発売6日で大重版が決まった『なんでも図解』の著者です。「フレームワーク」や「キレイな絵」を一切排除し、瞬間的なアウトプット力の向上を徹底的に追求するワークショップ、「地獄のお絵描き道場」を10年以上続けています。複雑なことをシンプルに、難しい内容をわかりやすく。絵心ゼロの人であっても、「その場で」「なんでも」図解する力が身につくと評判になり、募集をかけてもすぐキャンセル待ちに。
本連載では「絵心ゼロの人であっても、伝わる図を瞬時に書くためのテクニック」をお伝えします。

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あなたの頭の良さがわかる問題

 文章を読み、それを図解するトレーニングにチャレンジしてみましょう。全部で6問あります。細部にこだわらず、「わかりやすいか・伝わるか」を重視してください。

(1)少数派と多数派の対立
ヒント:「対立」がポイント

(2)上司と部下の1対1の話し合い
ヒント:役割の書き分けを難しく考えない。一方的な話しかけではなく、「話し合い」

(3)社長はアメリカ帰りで独身
ヒント:絵にするのが難しいときは……

(4)この農業プラントは、光・水・風を自動制御します
ヒント:並列の要素

(5)会社は品川区から港区へ移転したが、2年後の移転は中央区になるかもしれない
ヒント:未来、未定の表現

(6)都市には、商業、医療、福祉、教育、交通、住宅などが集中している
ヒント:集中の表現

 実際に手を動かして、図を書いてみてください。図解に「正解・不正解」はありません。画面をスクロールする前に図解にチャレンジしてください。

解答例を紹介します!

 さて、図解できましたか? では解答例を紹介します。

(1)少数派と多数派の対立

 囲みの大きさを工夫してみましょう。同じ形で大きさを変えると量の違いが伝わります。少数派、多数派を伝えるために、囲みの円の面積に差をつけます。そして、矢印で「対立」を表します。人のアイコンを使うと「量」としてひと目で伝わりやすくなります。半円で囲むのも要素の関係が明確になり効果的です。

(2)上司と部下の1対1の話し合い

「上司」を書こうとすると難しくて手が止まるかもしれません。例えば、位置が違うだけでも立場の違いを表すことができます。図のように、上司をやや上の位置に配置して、関係を伝えるのも一つのやり方です。より伝わりやすくするなら、一方に上司という言葉をプラスしてもいいでしょう。関係を表す矢印の向きは「双方向」を使いましょう。