2月2日以降の穴場校

 2月2日入試で減少傾向が目立つ男子校としては、まず聖光学院が挙げられる。15%ほど志願者合計が減っており、かなり受けやすくなりそうだ。他に城北が10%弱、攻玉社が5%弱と緩和気味となっている。

 大学付属校では、男子校の立教池袋(1回)と共学校の法政大学第二(1回)が20%ほど減らしており、穴場校となりそうだ。2日に戻る共学校の青山学院も男子は10%ほど減少しており、倍率が高い共学校の男子離れの傾向がうかがえる。これは男子の方が安全志向という側面の反映でもあるのだが。

 国公立もある3日入試では、男子校の筑波大学附属駒場と早稲田がそれぞれ10%前後の減少傾向となっている。共学校では、都立の小石川中等教育学校と国立の東京学芸大学附属世田谷がやはりそれぞれ10%強の減少となっている。

 女子の2日入試では、志願者合計数を10~20%減らしている学校が多く、穴場校が結構ありそうだ。志願者合計が100人以上の学校で見ると、入試を3回から2回に減らす吉祥女子(2回)、そして洗足学園(2回)という人気の併願校が10%強の減少となっている。

 白百合学園も10数%減らしている。御三家の併願校としては難度が高く、確実に合格が得られないという判断も働いているのかもしれない。その点、2022年入試から高校での募集を停止し、完全中高一貫校となる豊島岡学園女子はほぼ前年並みであり、もはや桜蔭の併願校ではなく、ここを第一志望とする受験生の増加を感じさせる。

 タワーマンションが林立する武蔵小杉にある法政大学第二(1回)は、男子以上に女子志願者の減少が著しいようで、40%以上減らしている。その要因として考えられるのは2日に戻ってきた青山学院に受験生が流れそうなことくらいなのだが、ここもまた2021年入試の超穴場校といえそうだ。

 志願者合計が50人を下回る女子校では鎌倉女学院(1次)が10数%減、20人を下回る学校では国学院久我山(2回)が10%強の減少、湘南白百合(4教科)はほぼ半減で狙い目かもしれない。

 3日の国公立では、都立の小石川中等教育学校が20数%、国立のお茶の水女子大学附属が30数%と大きく減らしている。例年の倍率が極めて高いため敬遠されたものと思われる。

 男女受験生を合計した共学校の志願者数合計で、緩和傾向にある5つの学校についても触れておきたい。2月1日は、広尾学園が10%弱で、女子志願者の減少傾向が目立つ。

 2日入試では、渋谷教育学園渋谷(2回)が10%弱、明治大学付属明治(1回)が10数%の減少で、女子志願者の動向に引っ張られている。3日の公立では、横浜市立南高等学校附属が10%弱で、やはり女子の減少幅が大きい。