「マウスを使わずにパソコンの操作をする」。最近、この「脱マウス」への関心が高まっている。新刊『脱マウス最速仕事術』を上梓した森新氏は、その背景には、マウスとキーボードの間を手が幾度となく行き来する「時間のムダ」と「作業ストレス」の改善へのニーズがあると言う。森氏は独自に研究を重ね「脱マウス」のメソッドを開発し、年間88万回ものクリック数を削減、「年間120時間のムダ」を解消した。セミナーの参加者からは、「誰でもマスターできる!」と大好評だ。本連載では、満足度97%超のメソッドを凝縮した『脱マウス最速仕事術』(ダイヤモンド社)の内容から、時短に大きく貢献する「脱マウス」の技術をお伝えしていく。

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いますぐ使える武器から使っていこう

 ショートカットキーと聞くと、2つ以上のキーを組み合わせて使うものと思うかもしれませんが、1つだけで実行できるキーもあります。

 まず、1つだけで使うキーを覚えましょう。ここで説明するのは[Tab][スペース][F2][F12][Windows]の各キーです。

 このほかにも、1つだけで使えるキーとして次のようなものがあります。

[F7]全角カタカナに変換
[F9]全角英数に変換
[F10]半角英数に変換
[無変換]カタカナ(全角・半角)に変換
[変換]再変換
アプリケーションキー 右クリックメニューの表示

 1 [Tab]キー
 このキーを押すと、アプリが規定した順にカーソルや選択が移動します。エクセルのワークシートやアウトルックのメール作成画面でこのキーを押したときの移動については、連載第4回で紹介しているので参考にしてください。

 2 [スペース]キー
 チェックボックスが選択された状態でこのキーを押すと、チェックボックスのオン/オフを切り替えられます。

 使い方の一例としては、エクセルのフィルターがあります。図のように表の項目名の欄に「▼」が表示されているときに、[Alt]+[↓]キーを押すと項目の一覧が表示されます。

 選択されている条件または選択したい条件を上下の矢印キーで選び、[スペース]キーを押せば、オフ(またはオン)になります。図では「太田」がオフになりました。

 なお、チェックボックスのオン/オフを切り替えるという操作は、日本語入力がオンだとエクセルなど一部のソフトでは働かないため、キーを押す前に入力モードが半角英数になっていることを確認してください。

 3 [F2]キー
 主に、ファイルやフォルダーの名前を変えるときに使うキーです。たとえば、デスクトップにあるファイルを1つ選んだ状態で[F2]キーを押すと、名前を変更できる状態になります。

 ファイル名の変更は、対象のファイルを間隔を空けて2回クリックしても行えますが、これがダブルクリックになってファイルが開いてしまうことも少なくありません。

 このようなミスによる無駄な時間を減らすためにも[F2]キーを活用しましょう。

 なお、[F2]キーで名前を変更できる状態にしてから、それをキャンセルしたい場合は[Esc]キーを押せば、一発で終了できます。

 4 [F12]キー
 [F12]キーは、エクセルやワード、パワーポイントなどのオフィスアプリで、「名前を付けて保存」画面を表示するキーです。

 「名前を付けて保存」の操作はアプリのバージョンによって異なっていたり、アップデートによって変わったりしますが、[F12]キーを使えば、バージョンに関係なく「名前を付けて保存」画面で保存ができます。

 操作が単純になるという意味でも、使いやすいキーなのでぜひ覚えてください。

 5 [Windows]キー
 [Windows]キーを押すと、スタートメニューが表示できます。これに続けて、アプリの先頭の文字(出てこないの場合は2、3文字)を入力すると、同じ文字列から始まるアプリだけが表示されるので、アプリを素早く起動できます。

 例としてエクセルを起動してみましょう。[Windows]キーを押し、続けてエクセルの先頭文字である[E]キーを押します。

 そうすると「E」から始まるアプリの一覧が表示されるので、上下の矢印キーで「Excel」を選んで[Enter] キーを押すと、エクセルが起動できます。なお、[Windows]キーは離してから「E」を押してください。

 

 他にも同じように[Windows]キーに続けて[P]キーを押せばパワーポイントが選べます。「メモ帳」や「ペイント」のように日本語名のアプリは、日本語入力の状態で[Windows] キーを押してから「めも」あるいは「ぺいん」のように先頭の数文字を入力するとアプリが表示されて選択できます。

 これを覚えておくと、スタートメニューからアプリを探す手間が省けて、アプリの起動時間を大幅に短縮できます。

「ショートカットキーMAP 全体まとめ」拡大画像表示

★著者インタビュー「だから、この本。」★
第1回 オフィスワーカー全員が「脱マウス」すれば、日本の生産性は急上昇する
第2回 なぜ、よく使うショートカットキーは“キーボードの左側”に集約されているのか?
第3回 エクセルで発覚! 仕事が「できる人」と「できない人」を隔てる決定的な差とは?
第4回 “Ctrl”や“Shift”ってそういう意味だったのか! 話題の「ショートカットキー記憶術」が抜群に役に立つ理由