朝2時半から7時の間に勝負を決める
「超」朝型仕事術
──土屋さんの24時間のスケジュールを教えてください。
最高のビジネスプランを考えるために、朝や寝る前にしている習慣などはありますか?
土屋:極端な朝型人間なので、いつも夜8時半に寝て、朝2時半に起きます。
朝の時間帯が一番集中できるので、執筆、重要文書の作成、チャートづくりは7時前に集中してやります。午後は一切やりません。通勤時にそれらの文書を見直すようにしていますが、帰りは集中力不足になるのでやりません。
一度に考えがまとまらず、少しずつアイデアが出てくるんです。文章や図表は最低4回、見直すようにしています。
出社は週2回、勤務時間は午前6時~午後3時。極力出社せず、午後3時以降のアポは取らないようにしています。
──経営者として知的生産力を高めるために使っているツールなどがあれば教えてください。
土屋:毎朝、出社前の時間は集中して考えるようにしているのですが、愛用ツールはパワーポイント。文章ではなく図表で考えます。パワポは自分の考えを生み出す「アイデアプロセッサー」になるんです。パワポで整理したアイデアに修正を加え、ブラッシュアップするのが毎朝の習慣です。
毎朝、図表を見てちょっとずつ修正し、前日にヒアリングした意見があれば、それを追加。考えるのはゆったりした朝の時間帯が一番やりやすいですね。
大学教授や経営者など、私の知らない知識を持っている人に会った翌日は、パワポを修正する箇所がたくさんあります。それも、「自分は、50%、間違うんだ」と思って、日々修正するようにしています。
また、読んだ本で感激した本の教訓をまとめたりもしています。
複数の本を読み、骨子を1枚にまとめ、「何の教訓を得たのか」を考えながら、「ワークマンの経営課題」をまとめるようにしています。
文章で洗い出すこともあれば、絵や図にしてまとめて解決策を考えることもありますね。
今回の『ワークマン式「しない経営」』でも数多くの図表を掲載しました。
最近なら、コロナ禍で時代がどう変わって、どんな制度改革があり、ワークマンは今後どうすべきなのか、絵や図表にしてまとめてあります。
自分の頭の中を整理するツールとしても、そのまま社員に共有するミーティングの資料としても使えるので、効率がいい。