ふつうの会社員でも10年あれば、気づいたときには1億円!
小型株は伸びしろが大きいわりに、目をつけている投資家が少ない。
それだけに、株価が何倍にも伸びる可能性をふんだんに秘めている。
大学時代に投資を始めた著者は、6~7年後に資産1億円を達成。
いまでは1銘柄だけでも億単位のリターンを得ている。
10万円から株式投資をスタートしたとしても、
収入から生活費を除いた分を追加して投資額を増やしていけば、
1年で資産100万~200万円は十分目狙える。
すると銘柄の選択肢が広がり、資産を急角度で増やせる可能性がアップ。
資産1000万円くらいで壁にぶつかりがちだが、
この壁を突破すれば10万円を100万円、
100万円を1000万円に増やした感覚で“億り人”に近づける。
ベストセラー『10万円から始める! 小型株集中投資で1億円』の刊行から1年。
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小型株集中投資のテクニックを全公開!

株式投資の「投資判断」はこうしなさい!Photo: Adobe Stock

シナリオからの「期待値」で
投資判断しよう

前回までの投資戦略を検討しながら、その投資への「期待値」を測るようにしましょう。

たとえば、こんな感じです。

「順調にいけば半年で株価1.5倍は目指せそうだ。でも、ここ数日で株価が急騰したので、来週の決算発表で期待外れになった場合、株価が半値まで暴落する可能性もある」

このシナリオは、別の言い方をすると、こうなります。

「1週間後に株価が-50%になるリスクを負って、半年後に+50%のリターンを狙う投資」

結論からいうと、この投資はしないほうが無難でしょう。

なぜなら、リスクもリターンも±50%と、損益が同じなのでトントンのように思えますが、「1週間後に損失」と「半年後に利益」という時間軸からすると、まったく割に合わない投資だからです。

ほんの1週間で損するリスクが高いにもかかわらず、同じ利益を得るのに半年かかるシナリオですから、時間的コストを考えるとトータルの期待値はマイナスになるのです。

もう1つの投資戦略では、次のようなシナリオが考えられたとします。

「来週発表の決算がよければ、短期的に株価1.5倍は目指せそう。あまり注目されていない銘柄なので、仮に決算が期待外れになっても、急に売られることはなさそうだ。値下がりするにしても、半年くらいかけて-50%くらいだろう」

このシナリオは、別の言い方では、こうなります。

「半年後に株価が-50%になるリスクを負って、1週間後に+50%のリターンを狙う投資」

結論からいうと、この投資はしたほうがいいでしょう。

なぜなら、リスクもリターンも±50%と先ほどの例と同じですが、「1週間後に利益」「半年後に損失」という時間軸からすると、期待値はプラスになるからです。

このように「予想されるリスクに対して、どのくらいのリターンが得られそうか?」をプラス・マイナスの幅と時間軸から想定して、期待値がプラスなら投資したほうがいいという判断になります。

期待値がマイナスなら「投資をしない」と判断することも大事なのです。