心に寄り添う聴く力が、
お互いを活かしあう社会づくりにつながる

重松先生は、思いやりと感謝でお互いを思い貢献する「ハートフルネス」を提唱していますが、もともと人生観を背景にした物語を語るという意味で「ナラティブ」と呼んでいたそうです。

コロナ禍で、オンラインにしろオフラインにしろ、コミュニケーションの重要性をあなたも改めて実感したのではないでしょうか?

自分の心を空にして、相手の心に寄り添うアクティブ・リスニングは、一朝一夕では身につかないかもしれませんが、この記事で挙げたポイントを1つでも実践できれば、笑顔が増え、心を開いてもらえるかもしれません。

あなたが相手に理解を示せば、相手もあなたを理解しようと耳を傾けてくれるようになるでしょう。

あなたと誰かの関係が良くなる、そしてその誰かとまた違う誰かとの関係が良くなる、この意識でハートフルネスな社会がつくられます。

この記事が少しでも役に立ったら、ご友人、子育てをしている親御さん、研修、講師業をしている方や、お仕事の仲間にもぜひシェアしてあげてください。

まずは自分が積極的に相手に耳を傾けることですが、対話は双方の思いがあった時、より安心できたり、心が温まったり、仕事なら信頼と円滑なコミュニケーションでよりはかどるかもしれません。

お互いに耳を傾け合うことは、相手と自分の違いを知り、相手の持つ魅力、良さに気づくこと。本記事が、お互いの力を活かし合う「一億総活躍社会」づくりの一助になれば幸いです。

スティーヴン・マーフィ重松
スタンフォード大学医学部、心理学者
ハートフルネス・ラボ創設者
日本で生まれ、アメリカで育つ。ハーバード大学で臨床心理学の博士号取得。東京大学留学生センター・大学院教育学研究科助教授。現在、スタンフォード大学医学部ウエルネスとリーダーシップ教育の心理学者。マインドフルネスの概念をベースに、生きる力やグローバルスキルを高める専門家として、教育・医療などの分野で国際的に活動中。主著に『スタンフォード大学 マインドフルネス教室』(講談社、2016年)、『From Mindfulness to Heartfulness 』(Berrett-Koehler Publishers、2018年)、『スタンフォード式 最高のリーダーシップ』(サンマーク出版、2019年)、『スタンフォードの心理学授業 ハートフルネス』(大和書房、2020年)など。
星 友啓(Tomohiro Hoshi)
スタンフォード大学・オンラインハイスクール校長
経営者、教育者、論理学者
1977年生まれ。スタンフォード大学哲学博士。東京大学文学部思想文化学科哲学専修課程卒業。教育テクノロジーとオンライン教育の世界的リーダーとして活躍。コロナ禍でリモート化が急務の世界の教育界で、のべ50ヵ国・2万人以上の教育者を支援。スタンフォード大学のリーダーの一員として、同大学のオンライン化も牽引した。スタンフォード大学哲学部で博士号取得後、講師を経て同大学内にオンラインハイスクールを立ち上げるプロジェクトに参加。オンラインにもかかわらず、同校を近年全米トップ10の常連に、2020年には全米の大学進学校1位にまで押し上げる。世界30ヵ国、全米48州から900人の天才児たちを集め、世界屈指の大学から選りすぐりの学術・教育のエキスパートが100人体制でサポート。設立15年目。反転授業を取り入れ、世界トップのクオリティ教育を実現させたことで、アメリカのみならず世界の教育界で大きな注目を集める。本書が初の著書
【著者公式サイト】(最新情報やブログを配信中)
https://tomohirohoshi.com/