第3回公判は6日開廷。検察側が最初の被害者とのやりとりで、預金額を聞き出した後は「死ぬのは良くない。もう少し頑張って」などと励まして親密になったと言及。そして、女性は事件現場となったアパートの費用を出し、借金の申し込みにも応じていたと述べた。その上で、生きようとする前向きな姿勢を示していたと強調した。

 第4回公判は7日開廷。白石被告は殺害の承諾について「なかった」、犯行の動機は「金と性欲」と明言。「悩みがある方が口説きやすく、思い通り操作しやすいと思った」と述べた。検察側の質問に答えた。弁護側の質問は「答えるつもりはありません」と拒否した。

 第5回公判は8日開廷。被告人質問で裁判官から殺害承諾の有無について問われ「分からないというのが本当のところ」と述べた。前日、弁護人の質問に答えなかった理由は「裁判を早く終わらせたいのに、方針が合わないから」と説明した。

 第6回公判は12日、第7回公判は14日に開かれ、唯一の男性被害者について、最初の被害者を通じて白石被告と知り合ったことが明らかにされた。その上で動機について、最初の事件がばれないように口封じだったとした。死にたいという気持ちは、白石被告に「これからはちゃんと生きていきます」とLINEを送り、自殺の意思を撤回していたことも明らかにされた。

 第8回公判は19日に開かれ、3人についての中間論告と弁論で、検察側は「殺害の承諾がないことは明らかで、単なる殺人行為だ」「承諾があったなら抵抗するはずがない」と強調。弁護側は「承諾は成立する」、抵抗については「条件反射」と反論した。

 21日には4人目以降の被害者(D)埼玉県所沢市の大学2年女性(当時19)、(E)同県春日部市の無職女性(同26)、(F)福島市の高校3年女性(同17)、(G)さいたま市の高校2年女性(同17)について審理。

 検察側は、4人が一緒に自殺する相手を募集するSNSの投稿がきっかけで白石被告と知り合ったが、会っている最中に母親へ「今から帰る」と連絡したり、美容室に予約を入れたりしており、自殺を連想させる発信もなかったとした。弁護側は被害者が家族関係などで悩んでおり「いずれも死を望んでいた」とし、死を撤回する言動もなかったと反論した。

 11月10日は残る2人の被害者(H)横浜市のアルバイト女性(当時25)、(I)東京都八王子市の女性(23)について審理された。

 検察側は2人が「被告が殺害を考えていることは知らなかった」と主張。弁護側は「死を実現するために被告宅に向かった。いずれも自分の意思で睡眠薬を飲んだ」と反論した。