ここで問題になるのが「きちんとした子育て」です。なぜなら「きちんとした子育て」はまず母親の自己肯定感を奪い、それが結局子どもも自己肯定感をうまく育めないという結果に陥ってしまうからです。

「きちんと」にはやってもやっても終わりがない恐ろしいほどの作業があります。その1つ1つに完璧を求めます。やればやるほど全てを完璧にはこなせなくなり、そんな自分に失望します。

 普段から頑張りすぎているので、ついイライラしてしまい時に家族に当たったりする。そして、またそんな自分に罪悪感と劣等感を感じてしまう。

 自分自身で「私はダメなママだ。こんなママでごめん。どうして私は○○ちゃんのママのようになれないのだろう」とネガティブになり、きちんとやろうとすればするほど自己肯定感はどんどん下がっていきます。

 そして、もっと問題なのはその自己肯定感の低さが子どもにも伝染してしまうことです。自分を肯定せず、価値を認めず、大切にしなければ、子どもに対しても同様に接するでしょう。そして声かけも自然と「なんでできないの」「ダメね」「がっかりよ」とネガティブなものになっていきます。

 そうして子どもの自己肯定感も下がっていくという、負の連鎖を生んでしまうのです。