近年、中学受験では「大学付属校」人気が高まり、激戦となっています。「早慶GMARCH」「関関同立」をはじめとする、人気の「付属中学」の合格を勝ち取るにはどうすればいいのか?
実は、付属校の入試問題は、「御三家」を頂点とする進学校のような難問があまり出ないので、大手塾で落ちこぼれたり、偏差値が20足りない子でも、付属校に“特化した”勉強をすれば、「逆転合格」できる可能性は高いのです。
早慶中学合格率80%、大学付属校合格率100%を誇る「早慶維新塾」塾長の野田英夫氏の話題の著書「中学受験 大学付属校 合格バイブル」の中から、付属校合格のために大事な視点を、一部抜粋してご紹介いたします。

【中学受験】<br />ラスト1ヵ月に<br />絶対にやっておくべき<br />算数の単元とは?Photo: Adobe Stock

ラスト1ヵ月は、平面図形のトレーニングを!

 算数での1問が、合否に直結することがあります。それは、多くの学校において1問あたりの得点が高いからです。学校にもよりますが、理科・社会よりも、算数・国語の配点が高いことが多いのです。

 例えば立教系を見てみると、いずれも算数・国語の配点が高いことがわかります。

立教池袋 算数・国語 100点 理科・社会 50点
立教新座 算数・国語 100点 理科・社会 50点
立教女学院 算数・国語 90点 理科・社会 60点
香蘭女学校 算数・国語 100点 理科・社会 50点

 問題数にもよりますが、このような学校では、算数の1問が理科や社会の2、3問分にあたることが多いのです。ですから、算数の頻出単元を狙って、得点力をアップするのはおすすめです。

 また、最後の1ヵ月であっても、集中練習で効果を発揮できる単元があります。それは「平面図形の問題」です。

 平面図形の問題は、ほとんどの学校で出題されています。そして、基礎知識・公式・解き方のパターンを理解し、トレーニングすれば得点できる単元です。毎日1~2題は必ず、過去問を含めた類題でトレーニングを行いましょう。間違った問題は、必ず解き直しをしてください。

 最終的には、受験する学校の傾向を確認する必要はありますが、平面図形は概して頻出の単元です。必ず出題される算数の単元を、完璧に得点できるように仕上げることは、直前の得点力アップに効いてくるものです。

「中学受験 大学付属校バイブル」では、他にも得点力を一気にあげる科目別の10の攻略法をご紹介しています。ぜひご参考にしてください。