2021年早々、一都三県に緊急事態宣言が発令。コロナ感染者が激増する中、リモートワークの長期化は避けられない情勢だ。ビジネスパーソンも「リモート強者」と「リモート弱者」に二極化しつつある今、あなたは「リモート強者」か? それとも「リモート弱者」か?
そんな時、心強い味方が現れた。
ITビギナーから絶大な信頼を得ている平塚知真子氏だ。
平塚氏は、Googleが授与する資格(Google認定トレーナー/Google Cloud Partner Specialization Education)を2つ保有する国内唯一の女性トレーナー経営者。
初の単著『Google式10Xリモート仕事術──あなたはまだホントのGoogleを知らない』が発売たちまち3刷。日経新聞にも掲載された。
「10%改善するより10倍にするほうがカンタン」というGoogle急成長の秘密「10X(テンエックス)」で成果を10倍にする「10X(テンエックス)・10(テン)アプリ」をフルカラーで初公開。
“日本一のマーケッター”の神田昌典氏(マーケティングの世界的権威ECHO賞・国際審査員)が「全部無料! こんな使い方、あったのか」と大絶賛。曽山哲人氏(サイバーエージェント常務執行役員CHO)が「想像以上に知らない機能があった」、三浦崇典氏(天狼院書店店主)が「Google全70アプリのうち10アプリを使いこなして仕事を劇的に変える解説書。リアルよりも成果を上げる術を伝える“リモート強者”への指南書」というノウハウとはどんなものか。
では、“リモート弱者”が“リモート強者”になる、誰も教えてくれなかった方法を紹介しよう(1/12から6回限定公開「リモート効率劇的UP! Google式10X仕事術」動画はこちら)。

9割の人が知らないクラウドセキュリティを別次元に強化する方法Photo: Adobe Stock

質問
 社員が全員でクラウドを使うと、セキュリティのリスクが一気に高まりませんか?

 企業におけるクラウド利用が進んでいる昨今ですが、やっぱりセキュリティ面での不安から移行に踏み切れません。これさえやれば、という対策ありませんか?

回答
 まずは、社員全員で、強固なパスワードと2段階認証を設定しましょう

 確かにアカウントを乗っ取ろうとする大量の攻撃は、毎日のように発生しています。

 もしアカウントとその中のデータにアクセスできなくなったら、大変なことになります。

 企業の責任者としては、不安に駆られる気持ちもよく理解できます。

 しかし、クラウド活用のメリットは、企業にとって相当大きなものです。

 リスクは対策することができます。リスクを乗り越えてビジネスチャンスを掴んでください。

 まずは、リモート強者がやっている、強固なパスワードと2段階認証プロセスを設定しましょう。

 実は、このたった2つさえやれば、セキュリティは別次元に強化できるんです。

 まずは、パスワードから。

 あなたは、「絶対に忘れない、強固なパスワード」のつくり方、ご存じでしょうか。

 私のおすすめは、「パスフレーズ」。Google シドニーで教えてもらったテクニックです。

 思いつきでつくったパスワードは、すぐに忘れてしまいます。

 パスワードは「ルールを決めてからつくる」が鉄則。一度決めたら必ず守りましょう。

 パスフレーズは「コアパスワード」と「サービス名称」を組み合わせてつくります。

 コアパスワードは一度決めたら毎回同じものでOK、ただし最後にサービス名を追加して完成です。

 そうすれば、サービスごとに違うパスワードとなり、安全性がアップします。

 手順は次の5ステップ

1. まず単語を一つ決める(例:10X)→ tenx
2. 最初と最後は大文字にする→ TenX
3. 好きな4桁の数字を追加する(「さあ、いくよ」で3194)→ TenX3194
これを「コアパスワード」として毎回使用
4. ハイフンと利用サービス名称を追加する→ TenX3194-Google
5. 最後に「!」や「$」などの記号を入れる→ TenX3194-Google!

 以上で完成です。

 これで16文字。大文字・小文字・数字・特殊文字で12文字以上あれば完璧です。

 コアパスワードがいつも同じパスフレーズを使えば最強で、忘れません。

 さらに、2段階認証プロセスを使えば、パスワードが盗まれても、アカウントの不正使用を防止できます。

 Google が行った、ニューヨーク大学とカリフォルニア大学との1年にわたる調査の結果、2段階認証さえ設定していれば、コンピュータを外部から遠隔操作するためのコンピュータウイルス、ボットによる自動攻撃を100%、不特定多数を狙ったフィッシング攻撃を99%、標的型攻撃を90%、防ぐことができたといいます。(出典:Google Japan Blog 2019年5月27日月曜日 「最新の研究結果: アカウントの不正利用を防止する基本的な方法とその効果」

 ボットとは「ロボット」の略語です。「コンピューターで、人の代わりに自動的に実行するプログラムの総称」であり、「コンピューターウイルスの一種で、悪意ある攻撃者による指令を、外部から自由に実行できるようにするプログラムや、サーチエンジンのデータベースを作成する専用ソフトウエアであるサーチボット」などがあります。

 万一、1段階目のログインパスワードが突破されても、もう一つの2段階目の認証プロセスで不正ログインをブロック。ユーザーレベルで強固なセキュリティを実現できるからです。

「Google 2段階認証」で検索すれば、Google 公式サイトでわかりやすく説明された設定手順のウェブページを見つけられます。メンバー全員に設定を義務づけましょう。

 Google をリモートワークで使うITツールに採用すれば、セキュリティの管理が大幅にカンタンになります。このたび拙著『Google式10Xリモート仕事術』にまとめました。ぜひお読みいただければと思います。

ps.今回、特別動画「リモート効率劇的UP! Google式10X仕事術」をアップしました。ビジネスパーソンに即役立つ内容だけを凝縮しました(6回限定)。できたてほやほやです。ぜひご覧いただけたらと思います。