現代人の脳には“毒”が溜まっている!
無意識に溜まった脳の“毒”を出して
脳がみるみる若返る食事法を紹介する
脳の若返りと認知症治療の専門医・白澤卓二医師が提案する衝撃の最新刊『脳の毒を出す食事』では、現代人の脳に溜まった毒を出し、脳の機能を上げる食事法を紹介している。
現在、認知症患者数は増加の一途。その発症を避けるには、40代からの脳のケアが大切だと著者はいう。本書では世界最新の医学で明らかになった認知症予防・改善策と、その研究からわかった脳のパフォーマンスを上げるために必要な食事を提案する。
歯科治療・歯周病菌で気を付けるべき毒とは?
40代以上の日本人のおよそ半数が歯周病だというデータもあります。歯周病はその原因菌が口の中で繁殖することで起きます。悪化すると菌が歯ぐきの毛細血管に入り込んで全身に広がる恐れがあります。脳で見つかったジンジバリス菌は、歯周病の原因菌の一種です。
最近の治療では、あごの骨に金属のネジを埋め込むインプラント治療でまれに金属アレルギーが起きることもありますし、手術中はもちろん、術後も衛生的に管理しないと歯周病になりやすくなることが報告されています。
1980年代ごろまで虫歯治療の際の詰めものとしてごく普通に使われていたアマルガムという金属は50%以上が有害な水銀でできています。
アマルガムは非常に毒性が強く、ヨーロッパでは使用が禁止されているところもあります。日本でもアマルガムの危険性が知られるようになりましたが、依然として使用禁止にはなっていないので、現在でも使っている歯科もあると思います。虫歯治療の際はどんな金属を使うのかを歯科医に確認することが大切です。また、金属のかぶせもので金属アレルギーが起きることもあります。
本原稿は、白澤卓二著『脳の毒を出す食事』からの抜粋です。この本では、認知症など脳の機能不全の原因となる、現代人の脳に溜まった”毒”を出して究極の健康体になる食事法の提案と、実生活で使える7日間実践レシピを掲載しています。脳と体を健康にし、本当の意味での健康長寿を目指してみませんか?(次回へ続く)
※編集部注:2016年4月よりアマルガムは歯科治療の保険適用から外れていますが、法律等で使用禁止にはなっていません。(2021年2月8日21:25、ダイヤモンド社書籍編集局)
1982年千葉大学医学部卒業後、呼吸器内科に入局。1990年同大学院医学研究科博士課程修了。現在、お茶の水健康長寿クリニック院長。
白澤卓二(しらさわ・たくじ)
医師、医学博士
1958年神奈川県生まれ。1982年千葉大学医学部卒業後、呼吸器内科に入局。1990年同大学院医学研究科博士課程修了。東京都老人総合研究所病理部門研究員、同神経生理部門室長、分子老化研究グループリーダー、老化ゲノムバイオマーカー研究チームリーダーを経て、2007年より2015年まで順天堂大学大学院医学研究科加齢制御医学講座教授。2017年よりお茶の水健康長寿クリニック院長、2020年より千葉大学予防医学講座客員教授就任。日本ファンクショナルダイエット協会理事長、日本アンチエイジングフード協会理事長、アンチエイジングサイエンスCEOも務める。専門は寿命制御遺伝子の分子遺伝学、アルツハイマー病の分子生物学、アスリートの遺伝子研究。